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ひとつだけ聞きたい
「 あ、だ、だから、《最後のオナーさま》も、その《前のオナーさま》も、その《まえのオナーさま》も、そのまえの 」
「ハウアー、待って待って。 そんなにたくさんのオナーさんには、つかえられないだろう? きみはまだ、三十歳ぐらいだし、クアットの寿命は二百歳ぐらいだろ? そんなたくさんのオナーにつかえるなんて、スネイキーみたいに、長生きじゃなくちゃ・・・・」
言葉を飲み込んだジャックの様子を、下品な笑い声がばかにする。
「ぶっはははは。どうしたジャック? 答えが出たか? ―― おれも、ひとつだけ馬鹿ハウアーに聞きたいことがある。 なあ、ハウアー?」
「はい!なんでしょうか」
「 ―― てめえ、どの《種族》にかみついて、犬歯をなくしたのか、言ってみろ」
「!?なんだって!」
驚くジャックが左右を見比べる。




