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ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのむかしばなし《小分け版》  作者: ぽすしち


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『最初のオナーさま』


「 ちょ、ちょっとまって。 『最後の』? ―― ハウアー? もう一度ききなおすからね。きみは、 ・・・たくさんの『オナーさま』に、つかえてたってこと?」



「たくさん?・・・うーんと・・・ヤギとかみたいには、いないです」



 ジャックが説明しなおそうとこめかみに指をつけたとき、冷たい声が先に聞く。




   「 ―― 最後のオナーがあいつなら、最初のオナーはどこにいる?」




   「もういません」



 答えは簡潔で、静かなものだった。




 驚いたジャックがハウアーをみれば、少年は、ナフキンをにぎりこんだ手元を見つめたまま、聞いたことのない声をだした。



「 最初のオナーさまは、それは親切で、立派な方でした。 ぼくは、・・・・もう、あまり思いだせませんが、・・・あの方に、・・・たくさんのことを、教えていただきました」



 ホーリーの舌打ちが突然ひびき、はっとしたように顔をあげたハウアーが、またしても焦ったように顔を赤くそめ、どもるように言葉をつぐ。



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