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ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのむかしばなし《小分け版》  作者: ぽすしち


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『オナーさま』


「ホーリー、ただでさえ、つらいことを思い出せって言ってるんだ。 そんなにすんなりいくわけ、ないだろう? ―― ハウアー、じゃあさ、最近のことを聞こうかな」

 

 にっこりと笑い、安心させ、質問の方向を少し変える。


「―― ここに、最初に来たときに、いっしょだったのって、ハウアーの『ごしゅじんさま』だった人かい?」



「はい!オナーさまです!」



「ほう。おれに毒を盛ろうとしたのはオナーっていうのか?」



 ホーリーの質問に、ハウアーは大きく手をふる。



「ち、ちがいます!オナーさまは、ホーリーさまに毒になるって知らないで、野菜をくれたんです!優しいんです!おいしいものを、ホーリーさまに食べさせたかったんです!」



 けんめいなそれにジャックが軽く同意をしめし、質問を続ける。


「その、『オナーさま』の前の、《ごしゅじんさま》は?」


「へ?」


 口をあけてしまったハウアーに、ゆっくりと同じことを聞く。


「『オナーさま』にしか、つかえてないのかい? 他の人を、《ごしゅじんさま》って、呼んだことはない?  あ、ホーリー以外でだよ」



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