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間違いを訂正
「 す、すぐに、支度します! ご、ごめんなさい、ホーリーさま、すぐに!」
ようやく現状を理解できたらしい少年は、よろよろと立って、地下から通じる台所のほうへ駆け出す。
「 ―― おい」
「は、はい!」
低い声に、いつものように返事が返り、まだ、きたないままの顔が振り返る。
「 ―― ・・・てめえ、馬を、穴に埋めてやったんだろ? その、きたねえ爪の間まで、しっかり洗ってから、飯の支度しろよ」
「はい!しっかり洗います」
「それからな、 ―― 埋めてやったんだから、『なにもできなくて』は、間違いだ。覚えておけ」
「・・・・・・は、―――― っはい!」
むこうに駆け出すハウアーが、ホーリーさま大好きです!とさけび、後ろから壊れたドアを投げつけられたが、ドアは投げられる力に耐えられず、空中で分解し、落ちた。




