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まびき
『 どうだ?おまえは、特別にゆっくりと朽ちてゆくのがいいだろう。
ほかのやつらは、ある日ぽっくりと消えてゆく。
―― 《キラ種族》特有の病で 』
「っくっそ、まさかあれもてめえらのせいだっていうのか?」
急に激しく痛みだした胸をおさえ、空をにらむ。
『 寿命をながくしすぎた。ある程度は、間引きしていかないとな 』
突然死にいたる病にかかる種族は、キラ種族だけだ。
『 ――だが、仕掛けておいたスイッチを押したのは、おまえら自身だ 』
「 は、あ? 何わけ わかん、ね、 ことっ ぐ、っは っ」
痛みに耐えかねて膝を折れば、上から誰かにおさえこまれたように顔があげられない。
ジャックの足をむこうに認めたとき、見下ろした深くたちこもる紫の霧が、左右に開いた。




