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ホーリー・グローリー・ジャッカネイプスのむかしばなし《小分け版》  作者: ぽすしち


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35/102

いらだつ

 ベッドにうつぶせたままだったホーリーが顔をあげ、指を立ててみせた。


「聞こえてたら、すぐにやれ」


「・・・・はい・・・」


 うなだれて、よれよれのシャツを脱ぐハウアーに指を立てていた男は、その指をくるりとまわしてみせる。

 わっ、と驚くハウアーがよろけるように回転し、その背中をみせた。




「―― どこで、どうした?」


 背中はところどころ紫色になっている。



「 ・・・っこ、ころんだり、した、です。 えっと、自分の部屋で」


「ふん。ずいぶんと何度も転んでるんだな」


「は、はい。あたまがよくないので、何度もおなじ失敗をするんです」

 

 へへ、と笑う相手に手を振り、早く飯にしろと命じる。


 シャツをひろうその姿を眺めていたら、どうにも苛立ちがつのり、口にしていた。



     「 ―― てめえの大事な『本』、燃えたぞ」



「・・・・・へ?」

 シャツにとおしていた腕が止まる。



 見合ったその眼にも、なぜか腹が立つ。

「 『本』を、燃やしたって言ってんだ。 おまえがおれに渡した、あのきったねえ『本』だ」


「 あ・・・だって、 預かって くれるって・・・・」


「だから、預かってみて、あんなきたねえ『本』は、いらねえっておれが判断して、燃やしてやった」


 起き上がり、どうだ?というように顎をあげぎみにハウアーを見た。






 ハウアーは、 ―――――― 。




       「 そうですか。―― ありがとうございます・・・ 」


 ハウアーは、―― ひどく痛そうな顔をみせ、それからふっと、みたこともない顔で微笑み、礼を言った。




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