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今日も
ホーリーが、どこかを襲ったり、ばったり出会った相手に片端から呪いをかけることが、なくなったという噂は、あっという間にひろまった。
酒場にはまた、穏やかな時間がもどり、《キラ種族》たちも、前と同じように心置きなくバカ騒ぎをするようになった。
なぜなら、そこにホーリーが来ることがなくなったからだ。
だからといって、姿をみせなくなったわけではない。
今日もホーリーは、蝙蝠になってあちこちとびまわり、《それ》を探していた。
「ごしゅじんさまー、お食事はどうなさいますか?」
「・・・・・・・・・・」
「ごしゅじんさまー、お食事はどうなさいますか?いつもならもうお風呂にはいる時間ですよ?」
「・・・・・・・・・」
「ごしゅじんさまー、お風呂はどうなさいますか?」
「・・・飯はどうなったんだ?」
「あ、すぐ支度します!」
「 ―― ハウアー」
「はいっ!」
「脱げ」
「!?」




