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08.三人の使者
義藤は貞勝と共に桐丘島の大月長包を訪ねた。
志太家と白河家の三カ国での同盟を実現させる為である。
桐丘島には、既に白河家の家臣である大野道嶺が到着しており二人は合流した。
志太家から白河家に提案を行ったところ広秀も賛同した為、今回の外交に道嶺も同行することとなった。
・大野道嶺
白河家家臣。
広秀の甥(妹 環姫の嫡男)にあたる。
内政や外交などの政務を担当している。
三人は長包と対面し、同盟交渉を行った。
村上家に従属したところで今後の大月家の見通しが見えない事を暗に諭し、三国間での同盟を結んだ方がいかに今後の展開を望めるかといった内容の説得にあたった。
長包は、村上家より以前に臣従するように威圧してきた事をきっかけに村上家に対して不信感を抱いていた。
長包
「あい分かった。村上殿との関係はこれまでとしよう。その同盟を受けよう。志太殿と白河殿にもそう伝えられよ。」
同盟は意外にもあっさりと締結された。





