09.間者調達
義藤は、村上家の情報をどうにかして得ようと考えていた。
村上家に間者を送り込んで情報を持ち帰った実績のある大名家が全く存在しない現状、ただ闇雲に間者を送るだけでは駄目だ。
そこで義藤は、領内の西に位置する小さな島である竹呉島を訪れる事にした。
・竹呉島
志太家居城である扇山城の西側に存在している島。
島民のほぼ全員が海賊や忍を生業としており、どの大名家にも属さない独立勢力として自治を行っている。
※灰丸が竹呉島
竹呉島に到着した義藤は島の監視兵と会話を交わし、頭領との面会を依頼した。
数分後、義藤の前に一人の巨漢が現れた。
竹呉島の頭領で名を神内実重と言った。
・神内実重
竹呉島頭領。
島内での海賊や忍を支配下に置く。
自身は白河家の忍出身であるが後に追放処分を受けて竹呉島へ流れ着く。
現在は竹呉島に自身の配下であった者を住まわせて海賊や忍を育成すべく自治を行っている。
実重
「して、我が島に何用であるか。」
義藤
「村上家内情調査の為、そなたの忍を間者としてお借りしたい。白河家に私怨を抱いているそなたに依頼すべきか迷っておったが、村上家に潜入できるのは竹呉島の忍しか他ならぬゆえこうして参った。」
実重が白河家を追放された事より関係は険悪であることは承知していた。
しかし義藤は竹呉島の忍の能力を高くかっており、この能力を竹呉島だけで埋もれさせるのは勿体無い。
今現在どの大名家も達成できない村上家への潜入に成功すれば、竹呉島の存在を知らしめる事でさらなる名声を手にする可能性がある。
など実重に協力してもらえるように説得を行ったところ、実重は口を開いた。
実重
「白河に関係する奴らはどうも信用できぬが貴様の話は面白そうじゃの。一度話に乗ってみるとするか。分かった、忍の者を一人貸そうではないか。」
説得は成功し、実重は忍の手配準備にあたった。





