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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第2部 猫に引かれてリア充生活???

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幕間11 闇人ヘルガ

 牢には簡単に忍び込めた。

 なんか、ニャニャーさまのお披露目とかで、警備は手薄になっていた。


 まあ、手薄じゃなくても、俺には関係ないが…


 それにしても、近代戦に忍者は必要ない。

 それは間違っているのだ。

 暗殺…それがいちばん戦争で効率がいいのだ。


 トップを殺してしまえば、戦局は変わる。


 砦の攻略でも、正面からというのは一番悪手だ。

 多大な犠牲を払って、落とす。

 文字通り、死体の山を乗り越えて初めて攻略できるのだ。

 そして、その死体は下の者の役目。

 我々のような身分が下のものの犠牲の上で初めて攻略できるのだ。

 そのようなばかないくさをしないために俺はいるのだ。


 たしかに今は、この悪人を助け出す。

 これも、わたしの力を知らしめるため…


 闇に潜み、最小の犠牲で任務を果たす。

 これがプロの仕事だ。


 あの牢か…

 天井を伝って牢に近づく。


 牢番の動きを確かめる。

 

 いきなり後ろに降りる、そして首筋に手刀を叩き込む。

 殺しても良い。だが騒がれるのはまずい。

 だから、声もあげられないように意識を奪う。

 暗殺ならそこから殺すのだが、人間というのはすぐには死なないようにできている。

 ここから、喉をかききった時点で息を吹き返す。

 最後の命の灯火で足掻くのだ。


 静かに腰の鍵を取り上げる。


 これで、牢に入ることができる。

 あとは逃げるだけだが、これは天井を伝ってというわけにはいかない。

 老人をひとり連れているのだ。

 いくら魔法を使えるといっても、我々のように天井に張り付くことはできない。


 そのために侵入時にいろいろ罠を設けておく。

 牢番たちの一部はもうすでに眠ってもらっている。

 

 あとは教皇を連れて逃げるだけだ。

 わたしの完璧な計画通りに動くだけだ…


 わたしは、用心深く、牢に続く通路を進んでいった。

 

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