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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第2部 猫に引かれてリア充生活???

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17

 セレモニーが始まる。


 神殿前にステージが作られている。

 神殿のホールでは、全員を収容できなかったみたい。

 神殿前の公園でも、人があふれている。


 こんなたくさんの人の前に立つなんて、初めてだ。

 ちょっと緊張してしまう。

 

 まず、ニャーニャさんが壇上にあがる。

 会場はすごい歓声に包まれる。

 すごい、音って聞こえるだけじゃなくて、物理的な力なんだ。

 これだけの人の声が集まると会場が揺れるような感じがする。


「みなさん!

 今日のこの日を迎えられたことを神に感謝しましょう」

 ニャーニャさんは落ち着いて、猫の手ポーズを取る。


「ついに、ニャニャーさまと神官さまが降臨されました!」

 歓声があがる。

 いや、神官じゃないし…


「これから、神官さまを紹介しますが、その前に王様から一言いただきます」

 でも、マイクもないのによく通る声だ。

 僕は声が小さいから、大声なんて魔法があればいいな。


 魔法の欄に『大声』が現れる。

 ホントに猫魔法は便利だ。

 でも、できることとできないことがある。

 この前、蘇生を作ろうとしたけど、できなかった。

 これで、作れる魔法にも限界があるのだ。


 王様が壇上にあがる。

「国民の皆様。

 今日のこの日を迎えられたことを祝福します。

 そして、これから神官さまとニャニャーさまを紹介しましょう」

 こっちも大きな声。

 オペラ歌手のようなお腹からの声。

 そういえば、戦国時代とか武将がみんなの前で喋るときどうしたんだろう。

 何万って軍勢だったんだし…

 まあ、いいけど…


「わたしも、先日お会いしましたが、聡明でやさしいお方です。

 この度、ニャニャーさまがみなさんを浄化したいとおっしゃるので、このようなことになりました。

 近年、バーミリオンはかつての勢いをなくしています。

 町には貧困がはびこり、治安もわるくなっています」

 芝居のような喋り方で、国王は演説する。


「最近、この国に山賊団が攻めてきたのをご存知でしょうか?

 200人以上の山賊団。それをニャニャーさまが退けてくれたのです。

 みなさんたちの知らない間にです。

 その戦利品のほとんどすべてを受け取らず、国民のために使って欲しいをおっしゃいました」


 また、大歓声。

 会場が揺れる。


「バーミリオンの未来は明るいです。

 200年ぶりにニャニャーさまが降臨したのですから。

 それでは、ニャニャーさまと神官アヤトさまを紹介します」

 僕は舞台の横から、壇上に上る。

 猫たちは、猫の姿に戻っている。

 シロはぼくが抱いて、ミケはニャーニャが抱いている。


 僕たちは、今まで以上の歓声につつまれた。


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