幕間10 バーミリオン第二王女 カルニャ
アヤトさまにまたここで会えるなんて…
やっぱわたしが想像したとおり、ちゃんとしたらかっこいい。
知的な黒い瞳に真っ黒な髪…
優しい笑顔…
それだけじゃない。
この子たち…なんなの?
白い少女は今まで見たどんな子よりも高貴な人に見える。
輝くような白い髪に白い肌…
光の聖女って感じだ。
それから、やんちゃそうなニャニャーの耳を持った子…
こっちは挑戦的な目でわたしを見上げる。
アヤトさまが、シロさまとミケさまのことを聞かれて、この子たちを指差す。
そういえば、この子達、大きな耳を持つ。
ひとりは白で、もうひとりは白黒茶の3色だ。
「こんにちは、シロさまにミケさま…」
わたしは屈んで、ミケさまの頭を撫でる。
人間の姿でも柔らかい毛。
「このあいだの王女さまにゃ」
可愛い声で言ってわたしを見る。
ニャニャーもかわいいけど、子供姿も可愛すぎ。
「じゃあ、今日はニャニャーのお披露目です。
よろしくお願いします。
僕は、こういうの苦手だから、あの、いろいろ教えてくださいね」
アヤトさまがわたしに言う。
そう、十分に能力のある人なのに、奥ゆかしい。
この人の魅力のひとつだ。
「ええ、わたしにできることでしたら…
基本的には、笑って手を振ってればいいんです」
「わかりました。
苦手だけどうやってみます」
そう言って、引きつった笑いを浮かべる。
「もう少し、笑顔は自然でいいと思います」
そう言って2人で笑い合う。
なんかいいなこの人。
この人の前では、普通の私になれるっていうか。
飾らなくていいっていうか。
たぶん、心が広いんだろうな。
早くこの人のところに行きたいな。
そして、いっぱい話をしたり、寄り添ったりしたいな。
そう思いながら、わたしはアヤトさまとの楽しい時間を過ごした。




