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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第2部 猫に引かれてリア充生活???

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12

 シャールさんは僕の横に座る。

 こうして見ると、僕らの世界のスポーツ少女だ。朝から晩まで真っ黒になって部活しているって感じだ。


「すごく、気持ちいいなって思ってさ…

 ぼくらの世界では、こんなにゆっくりすることはなかったんだ」


「そうなんですか?

 わたしには普通の世界。あまり好きでなかった世界…」


「好きじゃないんだ」


「はい…

 わたしの家は貴族だけどそんなに裕福じゃなくて。

 それで、騎士団を目指すしかなかったんです。

 悪いことしている貴族はお金をたくさん持ってるのに…

 だから、この世界が嫌いだったんです」


「僕たちの世界でも、同じようなことがあった。

 二極化って言ったかな」


「でも…

 神官さまとニャニャーさまが来てから、この世界が好きになれたんです」


「猫は可愛いからね。

 ぼくも似たようなことがあったんだ。

 働いて帰ってきて寝るだけの生活だったんだけど、こいつらが僕のところに来てから、世界が変わったんだ」


「どんなふうにですか?」


「うまく言えないな。

 そうだ…笑えるようになったかな。

 それまで、面白くても笑えなかったけど、猫を見てるとなんか自然に笑顔になっているっていうか…」


「わかります。それ」

 シャールさんは自然に微笑む。


 そうなんだ、こいつらといると僕たちはこういう顔になるんだ…


「わたしも笑えるようになりました」


「うん、すごくいい笑顔だよ」


「神官さまもです」


 二人で笑い合う僕たち…


「でも、わたしはそれだけじゃないんです。

 この世界が好きになったのは…」

 シャールさんは真顔に戻ってぼくを大きな瞳で見つめる。


「わかっているよ」

 ぼくは猫袋の中から、昨日作った唐揚げを取り出して、シャールさんに渡す。


「ばかっ!」

 シャールさんは、泣きそうな顔になって僕の頬を平手で張った。



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