08
いや、いきなり結婚とか決められても…
たしかにカルニャ姫はかわいいし、猫にも気にいられそうな気がする。
だけど…
なんか、ニャーニャさんとシャールさんもこっちを睨んでいるし…
わけがわからない。
ここに住むんだったら2人に相談しないといけないってことか。
たしかに王女さまがここに住むんだったら、いろいろと仕事も増えるし、気を使わないといけないんだろうから。
あとで、謝っておこう。
王様に逆らって良いかどうかなんて、クロは教えてくれないし…
結婚の話になったとたん、クロは口を挟むのをやめちゃうし…
そして、冷やかすようにシロと一緒に、ぼくのオタオタするのをみて笑っているんだ。
ここは猫の性格の悪いところだ。
とにかくだ。
この問題はあとにしよう。
クロの機転でここに住めることになったんだ。
王様の話は、次に年金の話となる。
神官には年に金貨1000枚の年金が与えられるとのことだ。
1億円って感じか…
そこまで、必要はないんだろう…
だって、さっき貧しい人がいっぱいいるって言ってたし…
年金の方は、とりあえず辞退する。
蓄えもあるし、この自給自足の生活ではそんなにお金はいらないと思う。
武器をたくさんもらったから、リストアして売っても良いし…
執行官からいちおう法律があるから、議会にかけると言われる。
あとは王様との歓談となる。
料理は、王様の料理人の作ったものとなる。
ぼくが作ろうかって申し出たけど、やっぱり毒殺とかの問題があって、王様の用意したものを食べることにする。
部屋にはテーブルが持ち込まれ、高価そうなテーブルクロスがかけられる。
姫さまと王妃さまが僕に興味を持ったみたいで、いろいろ話しかけられる。
異世界から来たことやすごく平凡な会社員であったことをおはなしするが、なんか信じてもらえないみたい。
向こうでも高貴な立場にあったと勘違いしてるみたいだ。
それはニャニャーを6匹も連れているから…
この前の神官は1匹だったのに、今回は6匹だから、すごい高貴な生まれだって思われているみたい。
同席しているニャーニャさんやシャールさんもそれにうなづいている。
ただの会社員だし、こっちでやってることはクロの言うとおりにしただけなんだ。
まあ、でも、王様との会談はうまくいったみたいだ。
ぼくたちはここに住み続けられるのだ。
良かった…
そう思って、床で思い思いにくつろぐ猫たちを見下ろした。




