03
ニャーニャとシャールとともに、神殿の外に立って馬車を待つ。
猫たちも、外にでて思い思いの格好で待っている。
これだけは、いくら話せると言っても、並ばせるのは無理。
猫なんだから。
服もブカブカで、なんか借りてきた感が…
実際、前の神官のものなんだけどね。
猫袋も使う暇なかったし…
まあ、できるだけビシッとしてよう。
遠くに馬車が見えると、侍女たちが慌ただしくなる。
王様か…
ニャーニャの話では、教皇には良く会うけど、王様は年に1度くらいしか会わないらしい。
雲の上の人かってことだけど、そうではなくて、政治的な実権はあの教皇が中心の議会にあるらしい。
王様は象徴ってことになっているみたいだ。
なんか、ぼくの世界に似てないこともない。
馬車が近づいて、神殿に横付けされる。
町で見た馬車と違って、豪華な外装だ。
車でいえば、乗用車とリムジンってとこだろうか?
ドアが開く。
よくわからないけど…
ニャーニャに合わせて礼をする。
90度、最敬礼って感じか。
足元しか見えないけど、足音が近づいてくるのがわかる。
その足音がぼくの前で止まる。
「顔を上げてください、神官さま」
ゆっくりとした優しい男の人の声にぼくは顔をあげる。
そこには40代くらいの高貴な風貌の男の人。
それに、30代くらいの綺麗な女の人。
そして、シャールくらいのかわいい少女が立っていた。
いつの間にかぼくの前にはシロとクロが来て、犬でいうお座りの姿勢をしている。
頭のいい猫たちだ。たぶん、ぼくを守ってくれているんだろう。
ぼくが顔を上げると、逆に彼らは膝まづいて、頭を地につける。
「ニャニャーさま、神官さま
バーミリオン王国の王をさせていただいてます。
カルカン3世でございます。
これらは王妃カーミヤと姫のカルニャでございます」
いきなりのあいさつに戸惑うぼく。
クロがくるしゅうないぞって感じでニャーと一言鳴いた。




