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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第2部 猫に引かれてリア充生活???

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04

「頭を上げてください」

 ぼくは膝をついて王様に頭を上げるように言う。

 でも頭を下げたままだ。

「お願いします。ぼくは神官なんかじゃありませんし…」

 それで、初めて顔をあげる三人。

 あの教皇とはえらい違いだ。

 やっぱ、上に立つ人ってこうじゃないとな。


「国王様、神殿の中へ」

 ミニューさんが王様を立たせて、膝と手を拭いて案内する。

 侍女たちは王妃と王女の世話をする。


 神殿の扉をあけて、神殿の中で一番豪華な応接室へ…

 他はそうでもないけど、この部屋だけが立派な造りとなっている。

 なんでも、ミーニャ教のメッカだけに、有力な貴族や王族、教皇が訪れることがあるかららしい。


 ニャーニャさんたちが、国王様一行を上座に案内する。


 今度は僕たちがひざまづく番。

 シャールさんがするとおりにする。

 えっ、その猫の手ポーズしなきゃなんないの?

 ちょっとできないな。

 まあ、怒られたらやろう。


 王様の前で片膝をついて、頭を下げる。


「頭を上げてください。神官さま」


「いえ、ぼくは神官じゃありません。

 猫のトモダチにすぎないんです」


「いえ、猫と一緒に現れた方をわたしたちは神官さまというのです」


「そういう意味では、猫といっしょですが…」


「とりあえず、お礼を言いましょう。

 山賊たちを退けていただいてありがとうございます」


「いえ、あれもシロが…」

 シロはぼくの足元で肉球を舐めている。


「シロさまに救っていただいたのですか…

 ありがとうございます」

 王様はシロにむかって真面目にお礼を言う。


 王様の横にいる、執行官みたいな人が王に代わって口を開く。

「それで、戦場を片付けさせていただいたのですが、その時の戦利品をお渡しいたします。

 ほとんどは武器や防具ですが、山賊たちが身につけていた宝石や装飾品、お金もございます。

 ただ、決まりで半分は国庫に収めさせていただきました。

 何卒、ご容赦いただきたい」


「うん、いいですよ」

 ぼくのあっさりとした返事に王様も執行官も驚いたみたい。

 なんかまわりがざわつく。


「では、これをお納めください」

 ぼくの前に武器防具の山が運び込まれる。

 それと宝箱みたいなの。

 その中にはお金や宝石、金が入っている。


「金貨だけで500枚ございます」


「アヤト、それは返して。

 それからぼくの言うとおりに言って…」

 クロが僕に話しかけてくる。


 ぼくはクロの言うとおりの言葉を繰り返した。

 

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