表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/939

35

 神殿に帰ると、午後3時くらい。

 思ったより早く帰れた。猫体術さまさまだ。

 でも、よく考えてみると、このスキル…

 猫を運ぶだけスキルなんじゃない???

 そんな気もする。


 テキパキと狩りの成果を確認しながら、作業をする。

 猫たちはニャーニャに任せる。

 猫じゃらしの使い方や撫でるところを教える。

 もう、狩りにいかなかった4匹の猫はそこそこなついているみたいだ。

 いつの間にかニャーニャの腕にもリストキャットがある。


 魚は焼いてほぐす。

 そう、ぼくたちのは塩をするが、とにかく猫が先だ。


 朝に用意した猫のエサはもうなくなっている。

 水はニャーニャが替えてくれたらしい。


 魚をエサ入れにいれると猫たちは群がってくる。

 向こうで食べていたトラやブチが真っ先に来るのは何故?

 これだけ自由に運動ができるから、肥満は心配しなくていいだろう。


 魚を焼いたあとは、ウナギをさばく。

 そう、天然うなぎの蒲焼だ。

 頭に楔を打って、腹開きにする。

 猫料理スキルのおかげで、するすると捌けるようになっている。


 骨や頭を使ってタレも作って…


 猫たちのために白焼きも作る。ぼくたちの分も、白焼き、蒲焼、キモの佃煮、肝吸いのフルコースだ。

 前の世界で食べたらいくらするんだろう。

 それも、これだけのオオウナギだ。


 ごはんも炊いて、うな丼にしよう。

 あとは、お茶漬けなんていうのもありかも。


 ごはんの仕込みが終わると、次に毛皮の処理。


 ニャーニャを驚かせたのが、あのクマ。

 やっぱり、街道の災厄といわれる魔獣の一匹らしい。

 数々の冒険者を餌食にしてきたやばいやつとのことだ。

 毛皮も高く売れるらしいし、熊肉も食用になり、内蔵は薬になる。

 まさに素材のデパートだ。

 町に行くときまでとっておこう。

 ネズミも白銀ネズミというレアなやつもすこし混じっている。

 これも高値で売れるらしい。


 魚はこっちで食べる用にしておこう。

 猫たちの食いつきもいいみたいだし。


 生活用品はどれくらいするかわからないが、狩りにでると、なんとか生活できるみたいだ。

 うさぎや鳥や魚くらいなら猫たちの手を借りなくても、なんとかなるだろう。


 僕は、自分の周りに集まってくる猫たちの相手をしながら、これからの生活に思いをはせた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ