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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ

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36

 みんなでごはんを食べながら、今日あったことを話す。

 今日は特上うな丼って感じで、シャールやニャーニャにも受けがよかった。

 猫たちにも白焼きを振舞う。


 ご飯のあとシャールが話しにくそうに切り出す。

 今日は教皇と話をしてきたらしい。

 その態度を気にして、クロが僕の膝の上でいっしょに話を聞く。

 ほんとうにクロはこの中のリーダーって感じだ。

 頼りにしているよ。


「あの、今日、教皇さまのところに行ったんです。

 それで…」

 もじもじと言いにくそうにするシャール。


「大丈夫だから、結論を言ってくれたらいいよ。

 ここを追い出されても、なんとかなるから」

 そう、猫たちと一緒ならなんとかなる。


「教皇様がニャニャー様と神官さまを連れてくるようにって…」


「そうなんだ…」


 クロが僕を見上げる。

「それはおかしいよね。」

「どうして?」

 クロの言葉はシャールたちに聞こえない。

「だって、ここではぼくたちは神様なんでしょ。

 じゃあ、普通教皇のほうがこっちに来るよね」

「確かに」

「だから、何かあると思うんだ。

 ニャーニャやシャールはぼくたちの力を信じてくれてるよ。

 でも、教皇っていうのが、ぼくたちのことを信じていないような気がするんだ」

「どうする?」

「行こうよ。その教皇のところにさ」

「大丈夫かな。君たちに危害が加えられるようなことはないのかな」

「大丈夫さ。ここではぼくたちは神様だからね」

 クロは丸い目でパチパチと瞬きをする。

「そのかわり、ぼくを連れて行ってね。

 うまいことするからさ」

 クロは意地悪い目で微笑む。


「いいよ、町も見たかったし、明日でいいのかな。

 クロも行きたいって言ってるし」

 シャールを安心させる。

 明日も僕についてこようと思っていたのか、トラはしょんぼりと下を向く。

「はい、大丈夫です」

 シャールの顔が明るくなる。


「じゃあ、明日は町にいくよ。案内してくれる?」

「はい、よろこんで」

 僕とクロは明日町に行くことになった。

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