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見えないようなスピードで飛び出すトラ…
熊の胸に突き刺さる。
でも、子猫の力ではダメージは与えられない。
ん???
熊は吹き飛ばされる。
10メートル後方まで飛ばされる熊。
トラは、その場で舞い降りて次の攻撃に備える。
トラの身体が何か光をまとっている。
チャクラとかいうやつかも。
トラは武道の達人なんだ。
それだけじゃない。
いつのまにか、目の前から消えているブチ。
どこにいったの?
熊は立ち上がり、またこっちに向かってくる。
ぼくもファイアーの用意をする。
最大火力で打ち込んで、隙を作ろう。
そうすれば、トラが熊を倒してくれそうな気がする。
でも、僕が魔法を放つことはなかった。
熊の後ろに巨大な影。
なんだ、あれは…
それは、10メートルくらいに巨大化したブチ…
熊の後ろで、前足を大きく上げて…
爪をめいっぱい立てて振り下ろす…
ニャーーーン
大きな肉球が熊をなぎ倒す。
熊はその攻撃を受け地面にのびる。
そう、僕が心配することなんてなかったんだ。
やばかったら、猫たちは逃げるし、戦えたら戦う。
すべてこいつらに任せればいいんだ。
「おおきい敵には、もっと大きくなったらいいんだよ。
アヤト。くまさん倒したよ。
止めをさしてね」
ブチは元のサイズに戻って、僕に飛びついてくる。
僕はそのあどけない顔を見下ろして、あたまを撫でる。
『なでなで が LV8になった』
このタイミングでまたゴミスキルのレベルがあがった。
ブチは気持ちよさそうに目を細めてニャアと一鳴きした。




