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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ

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幕間05 赤い災厄 リーザ

 シリュウがわたしの手をとる。


 しくじった。

 山賊団くらい、わたしの魔法で一掃できるはずだったのに。

 こうなっては覚悟するしかない。

 傭兵は失敗すれば死あるのみだ。


「やばかったぜ。お前の魔法。

 さすが赤い災厄のリーザっていわれるだけのことはあるな」


「殺せっ。

 あの魔法、エクスプロージョンを防がれたら、もう私に手はない」


「それはもったいない話だな。おまえは俺が見た中でいちばんの魔法使いだ。

 それに、これだけの美人…

 殺すなんてありえない」


「…」

 辱めを受けるくらいなら、あと自分を燃やすくらいの魔力は残っている。

 わたしも傭兵の端くれ、拷問を受けても雇い主を言うわけにはいかない。

 わたしはシリュウを睨む。


「じゃあな」


「えっ」


「だから、好きなとこに行きなっ」


「どうして?」


「さっき言ったとおりだ。俺にこんな美人を殺せるわけないだろ」


「……」


「でも、よければさ。俺たちにその力貸してくれない?

 俺たちはこれから大国相手に戦争するんだ」


 わたしを雇った共和国…

 この人数で、そんな戦力と戦おうというのか?


 面白い…

 わたしも最強の魔導師を自負している。

 しかし、大国は私たちを捨て駒のように使うだけ…

 たぶん、今度のこともわたしたちの独断でやったことになってしまうのだろう…

 そんなやつらにわたしの魔法を打ち込んでやったら…

 彼らは、わたしを取り込まなかったことを後悔するだろう…

 使えない宮廷魔導師なんかより、わたしのほうが数倍優れていることを見せつけてやれるだろう…


「面白い…」

 わたしはシリュウに微笑みかける。

 そして、差し出されたシリュウの手をとって立ち上がった。


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