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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ

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 ノートを開いて、パラパラとめくってみる。

 ページにはやっぱり日本語で几帳面な字が書いてある。

 やっぱり僕が想像したとおり、伝説の神官は僕と同じ異世界人だった。

 それも日本人。

 だから、食文化を見たとき、異和感がなかった。

 ノートはたぶんこの世界の人には読めないので、捨て置かれているんだろう。


 そういえば、この部屋…

 天井を見ると、電灯があるし、エアコンらしきもの、冷蔵庫らしいものもある。

 使い方はわからないけど、たしかに僕たちの世界にあったものだ。


 発明ノートには、道具のつくり方が絵入りで載っている。

 これと、猫袋があればいろいろ作れそうだ。

 

 机には鍵のかかった引き出しもある。

 たぶん、大事なものはここに入っているのかも…

 普通、鍵のありそうなところを探ってみるが、鍵らしきものはない。

 また、あとで考えよう。時間は十分にあるんだから…


 猫たちは、部屋の中のキャットタワーに上っている。

 縄の巻かれた木で爪をといだり…

 この部屋を気に入ったみたいだ。


 服も新調する。

 ヒットポイントが少ないから、防御力が高いもの。

 シャールの鎧を真似て、レザーアーマーみたいなものを作る。

 あんまり、重い鎧は体力的に装備できないし、これでいいだろう。

 ニャーニャにでも聞いてレベルが上がるまでは近場で狩りをしよう。


 ラボを出る僕に猫たちはついてくる。


 ニャーニャの話では、森に入れなければ強い敵は出てこないらしい。

 それと、夜になる前に帰ってくるように言われた。

 夜になると強い敵が、森の中から出てくるらしい。

 特に大猪、虎、熊とは戦わないようにとのこと。

 あと、人間型のオークやゴブリンみたいなのは、見つけたら逃げること。

 知力のあるモンスターはやっかいらしい。

 魔法を使ってくるのもいる。

 初心者冒険者はたいていこれらに殺られるらしい。


 一通りの注意を聞いて、神殿を出る。


 トラもブチもついてくる。

 犬ならよろこんで僕の前を走っていくのだろう。

 でも、こいつらは猫…

 ぼくが歩き出すと、体に飛びついて、トラは僕の肩に、ブチは僕の腕の中に収まった。


 さあ、行こうって言うように、トラが僕の肩の上でニャーと鳴いた。

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