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ノートを開いて、パラパラとめくってみる。
ページにはやっぱり日本語で几帳面な字が書いてある。
やっぱり僕が想像したとおり、伝説の神官は僕と同じ異世界人だった。
それも日本人。
だから、食文化を見たとき、異和感がなかった。
ノートはたぶんこの世界の人には読めないので、捨て置かれているんだろう。
そういえば、この部屋…
天井を見ると、電灯があるし、エアコンらしきもの、冷蔵庫らしいものもある。
使い方はわからないけど、たしかに僕たちの世界にあったものだ。
発明ノートには、道具のつくり方が絵入りで載っている。
これと、猫袋があればいろいろ作れそうだ。
机には鍵のかかった引き出しもある。
たぶん、大事なものはここに入っているのかも…
普通、鍵のありそうなところを探ってみるが、鍵らしきものはない。
また、あとで考えよう。時間は十分にあるんだから…
猫たちは、部屋の中のキャットタワーに上っている。
縄の巻かれた木で爪をといだり…
この部屋を気に入ったみたいだ。
服も新調する。
ヒットポイントが少ないから、防御力が高いもの。
シャールの鎧を真似て、レザーアーマーみたいなものを作る。
あんまり、重い鎧は体力的に装備できないし、これでいいだろう。
ニャーニャにでも聞いてレベルが上がるまでは近場で狩りをしよう。
ラボを出る僕に猫たちはついてくる。
ニャーニャの話では、森に入れなければ強い敵は出てこないらしい。
それと、夜になる前に帰ってくるように言われた。
夜になると強い敵が、森の中から出てくるらしい。
特に大猪、虎、熊とは戦わないようにとのこと。
あと、人間型のオークやゴブリンみたいなのは、見つけたら逃げること。
知力のあるモンスターはやっかいらしい。
魔法を使ってくるのもいる。
初心者冒険者はたいていこれらに殺られるらしい。
一通りの注意を聞いて、神殿を出る。
トラもブチもついてくる。
犬ならよろこんで僕の前を走っていくのだろう。
でも、こいつらは猫…
ぼくが歩き出すと、体に飛びついて、トラは僕の肩に、ブチは僕の腕の中に収まった。
さあ、行こうって言うように、トラが僕の肩の上でニャーと鳴いた。




