26
納屋はガラクタ入れとなっていた。
ホコリをかぶったいろいろなものが雑然と積まれている。
これは、200年前の神官の持ち物らしい。
でも、財宝とか使える武器とかは、王国の財産として没収されているとのこと。
いまでも残っているのは、文字通りのガラクタだけ…
でも、ざっと見る限り…
ここは神官の工房に見える…
いろいろな発明品を生み出したところだ。
ぼくも作ってみたいものがいろいろある。
「猫じゃらし~」
机の上でおねだりするトラ。
そういえば、トラは猫じゃらしで遊んでもらうのが大好きだった。
百均の猫じゃらしが、1週間でダメになったものだ。
ぼくのところに猫じゃらしを持ってきて、遊んでもらおうとする。
本当はトラにしたら遊んでやってるってつもりなのかもしれない。
トラのために鷹の羽と木の棒を袋に入れる。
それから、袋に手をいれると、猫じゃらしが出てくる。
これくらいなら、簡単にできる。
つぎは武器だ。
簡単な短剣からいこう。
じゃらしでトラと遊びながら、錆びた短剣を袋に入れる。
トラとブチが猫じゃらしの羽根を取り合う。
昨日の運動神経からは考えられないほど、普通っぽい。
羽根をくるくると回すと、それに合わせて顔をくるくると回す。
不器用に手をあげて羽根をつかもうとするが、つかみきれない。
本当に昨日鷹を仕留めたって思えないくらいの違いだ。
でも、猫ってそんなものかもしれない。
本当は狩りの名人。でも、ぼくたち人間といるときには、緩みきってしまう。
猫袋の中から短剣を取り出す。
すると、錆びてボロボロだった剣は新品同様になっている。
『猫袋初級 が LV11になった』
今度は錆びたロングソード。
持ったらすごく重かったから、振り回せるかどうか不安。
猫袋に入れて、もう少しライトな感じの剣を思い浮かべる。
ロングソードはライトセーバーって感じになる。
ちょっと振ってみるといい感じだ。
これなら扱える。
また、剣術はキジとシャールにでも教えてもらえば良い。
次に飛び道具だ。
木と錆びた鉄を入れてボーガンを作る。
矢も10本くらい作る。
これで、武装完了。
部屋を見まわすと、いろいろな道具。
ここは神官のラボかもしれない。
窓際に机がある。
その前の椅子に座ってみる。
そして、引き出しをあける。
その中のノートを取り出す。
その表紙には、はっきりと日本語で『実験ノート』と書いてあった。




