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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ

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 納屋はガラクタ入れとなっていた。

 ホコリをかぶったいろいろなものが雑然と積まれている。

 これは、200年前の神官の持ち物らしい。

 でも、財宝とか使える武器とかは、王国の財産として没収されているとのこと。

 

 いまでも残っているのは、文字通りのガラクタだけ…

 でも、ざっと見る限り…

 ここは神官の工房に見える…

 いろいろな発明品を生み出したところだ。

 ぼくも作ってみたいものがいろいろある。


「猫じゃらし~」

 机の上でおねだりするトラ。

 そういえば、トラは猫じゃらしで遊んでもらうのが大好きだった。

 百均の猫じゃらしが、1週間でダメになったものだ。

 ぼくのところに猫じゃらしを持ってきて、遊んでもらおうとする。

 本当はトラにしたら遊んでやってるってつもりなのかもしれない。

 

 トラのために鷹の羽と木の棒を袋に入れる。

 それから、袋に手をいれると、猫じゃらしが出てくる。

 これくらいなら、簡単にできる。

 つぎは武器だ。

 簡単な短剣からいこう。


 じゃらしでトラと遊びながら、錆びた短剣を袋に入れる。

 

 トラとブチが猫じゃらしの羽根を取り合う。

 昨日の運動神経からは考えられないほど、普通っぽい。

 羽根をくるくると回すと、それに合わせて顔をくるくると回す。

 不器用に手をあげて羽根をつかもうとするが、つかみきれない。

 本当に昨日鷹を仕留めたって思えないくらいの違いだ。

 でも、猫ってそんなものかもしれない。

 本当は狩りの名人。でも、ぼくたち人間といるときには、緩みきってしまう。

 

 猫袋の中から短剣を取り出す。

 すると、錆びてボロボロだった剣は新品同様になっている。


『猫袋初級 が LV11になった』


 今度は錆びたロングソード。

 持ったらすごく重かったから、振り回せるかどうか不安。

 猫袋に入れて、もう少しライトな感じの剣を思い浮かべる。


 ロングソードはライトセーバーって感じになる。

 ちょっと振ってみるといい感じだ。

 これなら扱える。

 また、剣術はキジとシャールにでも教えてもらえば良い。


 次に飛び道具だ。

 木と錆びた鉄を入れてボーガンを作る。

 矢も10本くらい作る。


 これで、武装完了。


 部屋を見まわすと、いろいろな道具。


 ここは神官のラボかもしれない。

 

 窓際に机がある。

 その前の椅子に座ってみる。

 そして、引き出しをあける。

 その中のノートを取り出す。

 その表紙には、はっきりと日本語で『実験ノート』と書いてあった。

 


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