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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ

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「それから、この世界だけど…

 猫は100年くらい生きられるみたい。

 なぜか、前の世界より力がみなぎってくるしね。

 空気中にそういう成分があるのかもしれないね。

 また、調べてみるけど。

 それにくらべて人間は向こうの世界とかわらないみたいだ」


「猫のための世界みたいだね。

 僕としてはすごく嬉しいけど、クロたちと長いこと一緒にいられるんだから」


「そう言ってくれるとうれしいよ。

 君たちよりぼくたちのほうが長く生きるんだから、逆にぼくたちがさみしくなるかもね」


「それから、わたしたちは長く生きるから、向こうの世界みたいな繁殖力はないみたいよ。

 一度に二三匹、回数は人間くらいしか産めないらしいわ」


「そうか。

 自然の法則ってことだね。

 でも、そんなことまで、壁画に残ってるの?」


「ううん、猫の記憶よ。

 猫って自分の縄張りに、自分の記憶を残すの。

 人間には絶対読み取れないけど、私たちは顔を擦り付けるただけで記憶を読み取れるの。

 伝説の猫の記憶…だいぶ薄れてるんだけど、なんとかすこしだけ読み取れたのよ」


「だから、さっきの伝説。

 神官が悪い奴だったって話。

 猫の記憶では、その人間のこと大好きだったみたいだし、眉唾だと思うんだ」


 たしかに猫に好かれる人に悪い人はいないかも。


「いろいろな情報をありがとう。

 じゃあ、明日からやることはこの世界をできるだけ探索することだね。

 巫女さんや騎士さんは悪い人じゃないみたいだし」


「賛成よ。

 アヤトは町とか城とかに行って、この世界を理解することに集中して。

 ミーニャ教のトップや王様にも会ってくれる?」


「でも、ぼくたちを良く思わない人もいるかも知れない。

 だから、必ずぼくたちの中の一匹を連れて行動してほしいんだ。

 6匹のうちの誰でもいいよ。使える能力は違うけど、強さは同じくらいだしね。

 この中じゃ、アヤトは最弱だからね。

 それから、ぼくたちの危険察知能力もあるから、本能的に敵になりそうなのは、見抜けるはずだよ」


「わかったよ。

 よろしくたのむ。クロ、シロ」


「まかしといて!」

 クロとシロは、頼もしくニャーと一鳴きした。

 膝の上の茶白は、完全に寝落ちしていた。



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