幕間02 世界を知るもの 軍師セイレン
シリュウが騎馬で丘を降りていく…
それについて騎馬を操る。
わたしは軍師セイレン…
世界を知るものと呼ばれている。
赤獅子シリュウを帝王にするものであり…
わたしたちのサーガは今始まったばかりだ…
帝国と共和国…
力が拮抗しているだけに、我々にも勝目がある。
シリュウの武力と私の知力…
この時代をかき回してやる…
それが俺たちの天命…
わたしの立てた策は、とりあえず拠点を作ること…
それには聖バーミリオン王国が最適だ。
帝国と共和国の間にあり、中立を保っている…
ミーニャ教という独自の宗教を信じ、その教義で政治を動かすという、生きた化石のような国…
いつでも、滅ぼせると思われているのか、いままで両方に放置されている…
逆をかえせば、どちらも攻めたいがバーミリオン王国ではなく、相手の国の動向をみているのだ。
だからバーミリオンは火薬庫となっている。
それを我らが手に入れれば、両方の国に攻めるべき理由ができる…
たぶん、共和国と帝国は戦争になる…
そこで、我々がかき回すのだ…
歴史をたどれば、小勢力には乱世こそチャンス。
我々に守るべきものはないのだ。
そして、それができるのが赤獅子シリュウをおいてない。
わたしの頭脳とシリュウの武。
それだけじゃない。人を集める力。
強き者なら、いくらでもいる。しかし、カリスマを持ったもの。
シリュウは強き星の下に生まれている。
シリュウの元には、いろいろな才能が集まる。
冒険者であったシリュウのパーティメンバーは一騎当千の強者ばかりだ…
それだけではない。
シリュウと戦った漢たちは、シリュウを慕って軍門にはいる。
昨日の強敵たちが、一度矛を交えれば友となる。
これが伝説となる才能だ。
わたしの策はバーミリオンを拠点として、3つ目の勢力となる。
3国がある場合、2国が手を組めば、一国が滅びる。
だから、そうならないように各国が動く…
つまり、膠着状態となるということだ…
その間にシリュウの力で、いろいろな戦力をアメーバのように取り入れていく…
シリュウを初代皇帝とした国は、中原を支配できる…
たしかに古の戦術書にはニャニャーには手を出すなという言葉はある。
しかし、それは迷信にすぎない…
これからの世界は…シリュウの世界では…そういうものは破壊されなければならないのだ…
仮面の軍師は、口元だけで笑って、シリュウの後に続いた。




