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「ニャニャーさま、大変失礼いたしました」
巫女が立ち上がる。
「でも、神官さま、ニャニャーさまには何を用意すればいいのでしょう。
果物でしょうか?」
僕は猫の言葉を伝える神官って思われているみたいだ。
「猫は、やっぱり肉だから…」
さっき袋にいれた鳥とかがいいかな。
本で読んだけど、野菜とかは毒になるのも多いみたいだし…
「僕が用意します。
キッチンを貸して貰えます?」
「はい、こちらです」
巫女はぼくをキッチンに案内してくれる…
その後ろをトラがついてくる…
「鳥さんがいいな。鳥さんがいいな」
嬉しそうに尻尾をピンと立てている。
こいつは食いしん坊だから、ごはん時になると僕のまわりをうろつく…
キッチンで猫袋の中から、先ほどの鳥を取り出す…
さーてと…
鳥なんかさばいたことないし…
「これって大鷹ですよね…」
巫女が目を丸くして鷹をみる…
「そうだな…大鷹だ。しかしこの大きさは…まさか…街道に出現する災厄ではないのか?」
騎士も鷹を確かめる…
「大きいんですか?」
たしかにこんな人間をさらえそうな鷹っていうのは、ぼくらの世界にはいないんだろうけど…
「たぶん…。
騎士団に討伐依頼がでていたモンスターだ…」
なんかぼくの頭の中に鳥をさばく手順が浮かびあがる…
これが猫料理のスキルか…
『猫料理初級 が LV2になった』
『猫料理初級 が LV3になった』
なんかすぐにレベルがあがる…
ゴミスキルだからだろうか…
鳥の首を切って、血抜きをする…
猫袋の中では、新鮮さは保たれるみたいだ…
『猫袋初級 が LV4になった』
出しただけで、レベルがあがるゴミスキル…
ぼくはだれに教えられたわけでもないのに、血抜きの終わった鳥の羽毛を取り、包丁で切り分け始めた…
もも肉、胸肉、レバー、砂肝とかに切り分けている間に、猫料理のスキルがうるさいくらいにあがり、レベルはすでに10となっていた。




