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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ

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「クロ…どうしたんだろう…」


「ウーン、たぶん…

 さっき神殿の前に猫の像があっただろ…

 こっちではぼくたちが神様なんじゃないかな。

 あれを見て…」


 教会の中央には巨大な金色の招き猫…


 猫教????


「ニャニャー様、ようこそお越しくださいました。

 なにとぞ、わたしたちをお守りください」

 シスターが顔をあげ、クロを拝む…


「あの…ここは?」

 ぼくは声をかける…

 なんとか言葉は通じるみたいだ…

 異世界転生のお約束みたいなものだけど…


「申し遅れました…

 ここはミーニャ教の神殿…

 わたしは巫女のニャーニャです」

 手を猫のように握って前で手首を下にひねる…

 よくある猫のポーズだ。


「わたしはミーニャ教団騎士シャールだ」

 白い鎧の騎士が名乗る…

 こっちも手を猫のように曲げる。


 クロがニャーと一声鳴く。

「アヤトにしか、ぼくらの言葉はわからないんだ。

 ぼくたちの言葉をアヤトが口にするんだ」


「君たちの言葉…」


「うん、ここではぼくたちは神みたいだ。

 だから僕たちの言葉は神託なんだ」


「我はクロなり…

 誇り高き、ニャニャーの一族…

 祈るがよい。我らの下僕よ」


「これを言うの?」


「うん」


 ぼくはクロの言葉を繰り返す…


 その言葉にひれ伏す巫女と騎士…


「お腹すいたニャー」

 トラが横から顔を出して言う…


「お腹すいたニャー」

 ぼくはそれを繰り返してしまう…


 巫女と騎士は顔を上げる…


 僕は、バツがわるそうに2人の顔を見つめた…


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