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「クロ…どうしたんだろう…」
「ウーン、たぶん…
さっき神殿の前に猫の像があっただろ…
こっちではぼくたちが神様なんじゃないかな。
あれを見て…」
教会の中央には巨大な金色の招き猫…
猫教????
「ニャニャー様、ようこそお越しくださいました。
なにとぞ、わたしたちをお守りください」
シスターが顔をあげ、クロを拝む…
「あの…ここは?」
ぼくは声をかける…
なんとか言葉は通じるみたいだ…
異世界転生のお約束みたいなものだけど…
「申し遅れました…
ここはミーニャ教の神殿…
わたしは巫女のニャーニャです」
手を猫のように握って前で手首を下にひねる…
よくある猫のポーズだ。
「わたしはミーニャ教団騎士シャールだ」
白い鎧の騎士が名乗る…
こっちも手を猫のように曲げる。
クロがニャーと一声鳴く。
「アヤトにしか、ぼくらの言葉はわからないんだ。
ぼくたちの言葉をアヤトが口にするんだ」
「君たちの言葉…」
「うん、ここではぼくたちは神みたいだ。
だから僕たちの言葉は神託なんだ」
「我はクロなり…
誇り高き、ニャニャーの一族…
祈るがよい。我らの下僕よ」
「これを言うの?」
「うん」
ぼくはクロの言葉を繰り返す…
その言葉にひれ伏す巫女と騎士…
「お腹すいたニャー」
トラが横から顔を出して言う…
「お腹すいたニャー」
ぼくはそれを繰り返してしまう…
巫女と騎士は顔を上げる…
僕は、バツがわるそうに2人の顔を見つめた…




