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猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ

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幕間01 赤獅子シリュウ

 俺は、山賊団「龍の旅団」を率いる頭目だ。


 元はS級の冒険者だったが、俺たちのパーティを慕う好漢が集まって自然と山賊団を結成することとなった。


 やっぱり、俺たちアウトローは帝国や共和国に相容れない。

 いくら傭兵として、手柄を上げても、はした金をもらえるだけ…

 おいしいところは貴族たちが持って行ってしまう…

 実力では俺たちのほうが上なのによ。

 

 そういった不満を持った奴らが俺たちを中心としてまとまったのが、龍の旅団だ。


 山賊といっても、悪いことをするわけじゃない…

 おれたちのターゲットは悪人…

 民を虐げる貴族やそれと結束して不当な利益をあげる商人…

 そういったやつから金を巻き上げるのがおれたちだ…


 そう、世直しってやつだな…


 そして、それにとどまらない…

 俺たちは自分たちの国を起こそうと思う…

 それは、自由で平等な国だ…

 貴族や王族なんていない…

 だれでも、夢を持てるような国…

 俺たちなら、できる…


 なんといっても、レベル100超のS級が10人もいる…

 帝国軍でも、数はいるかもしれないが、個々の力はそれほどじゃない…


 まあ、10倍くらいの戦力差なら負けることはない…

 今、俺の仲間は200人といったところだ…

 帝国や共和国は万単位の軍勢を持つ…

 ゲリラ戦では負けたりしない…

 しかし…

 国を作るには、戦力不足だ…

 まだ、軍資金も不足している…


 とりあえず、俺たちが目をつけたのは神聖バーミリオン王国…

 共和国と帝国に挟まれた中立の国…

 国民はミーニャ教というおかしな宗教を信仰している。

 ニャニャーといううさぎくらいの大きさの架空の動物が御神体だ。

 国が危機に陥るときにニャニャーが現れて国を救うらしい。

 ばかな話だ。

 国を守るのは武力しかない。

 信仰なんてくそくらえだ。


 それだけに御しやすいというのが、うちの軍師の作戦だ。

 この国はミーニャ騎士団とかいう少数の戦力しか保持していない。


 神が助けてくれる…

 救世主が現れる…

 そんなことを待っている奴らに未来はない!

 未来は自らが切り開くしかないのだ…

 俺たちが切り開いてやる…

 この暗黒の時代を…

 だから、今はこの国に滅びてもらう…

 最小限の犠牲ってやつだ…

 なあ、軍師よ…


 軍師セイレンは微笑む…

 

 時期は来た…

 俺たちの時代だ!

 俺は先頭を切って騎馬で丘を駆け下りた…


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