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殺人の翌朝
血の世界の掃除人、教楽木 狂三が後片付けをしたようで
疲れ果てて茶屋の奥で寝てしまい、小鳥の囀りと川のせせらぎで目を覚ました頃
日の高さを見るあたり、朝の6時頃だろう
血まみれだった川辺はキレイさっぱり殺人現場ではなくなっていた。
身空シド少年によると
『こっちの世界では殺しが起きすぎてる
いちいち表が罰するわけにはいかないから
あの爺さんみたいな掃除人が要るのさ』
ということらしい。
やはり違う世界に来てしまったんだなぁ
と物思いにふけっていると
右手に昨日の感触を思い出した。
いくら掃除人でも、この感触だけは消せない。
僕だけのものだ。
人の中身の温もりを、僕は一生忘れないだろう。
と、思いながら
爪の間に付着した血液を川の水で流した。
キレイさっぱり水に流した。
昨日のことは忘れよう。




