第20幕:お船は何処へ飛ぶ
「12の星がまた一つ墜ち、皇都教皇庁がそのまま空飛ぶ要塞となった……と。初めて耳にしたときはついに世界がおかしくなったのかと思いましたが……」
「ははは。よもや、よもや。事実だと認識して、ようやく受け入れ方を模索できていますね。……さて、直視しましょうか、お三方」
銀髪の女性……ティアの言葉を引き継ぎ、銀縁の眼鏡を駆けた痩躯の男……エルゴが席を立つ。
会議の進行を務めることが多い彼は円卓に両手をつき、卓上に広がる大陸図を視界に収めた。
「既に人界の本拠点は要塞そのもの。象徴たる天上への鍵、星と陽の御子もそこに。見通しとしては、要塞都市に集結している人界側の異訪者らを回収してそのままこちらへ攻めてくるものと思われますね」
「間で撃墜できぬのか? これは」
椅子が窮屈なのか、語気もあらわに立ち上がると再び強く席へ座りなおすアリギエリ。
72の燭台に灯った炎が妖しく揺れる。
四席の腰掛にのしかかる体重より、余程この空間の重々しさが体にのしかかっているように思えて。
撃墜、っていうけどさ。
それ……。
「実際、そのまま堕ちるんじゃいかな」
「クウォ……」
「がラティア。ヴァディスの言葉は正しい」
「かも、ですね。まさか、あの御方が……」
冗談で言ったわけじゃないからこそ、三人も困惑の顔。
本当の本気で、この場の誰もが私の言葉に同意しているようで。
「とはいえ、あの御方の言葉は時に難解な時があります。推し量る、というのが果たして単なる様子見なのか、それ以上なのか……。私たちには分かりかねますから」
「そういうところも好き、でしょう? ガラティア」
「ラース!」
「ふぅむ。では、ソレが様子見だと仮定し。あの御方が戻られた時、次は―――」
「当然私」
アリギエリが言うより早く手をあげる。
「クウォよ。先陣は常に我が……」
「私だって暴れ足りないんだ、アリギエリ。あとあの規模に命令出すのも面倒だし」
「それも我の台詞……」
「どうでもいい。最前線は私。邪魔しないでね? 先にそっちへ剣向けるから、そしたら」
「―――ははっ。よもやクウォ殿が」
「言うようになりましたね」
おどけるように肩をすくめるエルゴに、困ったように笑うティア……顔を見合わせている二人と口をへの字に曲げているアリギエリ。
三人を残すまま、会議の終了を待たずして席を立つ。
そのまま、入口際で待機していた副官のミーアと名誉副団長のメアさんの二人を伴って外へ。
「ちょっと会議してる間に何か変わった? 戦況」
「なーんにも」
「相変わらず例の船は航行中、全く勢いは変わりません。単純に強すぎますね、あの戦艦。何なんです? あれ。世界観違うでしょう、レギュレーション違反でしょう」
亜麻色の髪の少女……ぷりぷり怒るミーアはかわいい。
普段不平を現さないできる副官兼財務官でも今回の件は腹に据えかねているらしく、出てくる言葉は果てしなく。
実際12聖が連携して防衛してきてる要塞都市、ひいては帝国側はともかくとして、王国側の大部分を制圧したこちらの利はかなり大きかったわけだし。
さぁ次はどうやって皇国へ攻め入るかと考えていた時にあんな展開が出てくるなんて予想出来ようはずもない。
今までの戦いは何だったのか、と。
その辺は私も同感だ。
まぁ、確かに戦況が膠着状態に入ってたっていうのはあるけどね。
将軍ロールプレイ的に、こういう時の台詞は……。
「ふ―――、天はどうしても人間どもを勝たせたいらしい」
「……。天、ねぇ……。一体何処から何処までが黒幕さんの予想通りに運んでるのかしらね」
ゲームなんだから人界側が魔神王陛下を倒してめでたし、私たちが人界三国を制圧して暗黒の時代の幕開け、なんて。
そんな単純に終わるとは思えない。
何かしらもう一悶着あるはずだ……と。
誰もが考えるような陰謀論が更に噴出するより早く、広がる光景に目を奪われた。
「「―――――」」
魔族領土特有の暗雲に覆われた灰色の空、灰色の大地。
火山灰によって形成されたどこまでも続くような灰の天地に挟まれるようにしてそびえる巨大都市……冥国首都【暗黒都市タルタロス】
人の領域から追いやられた弾き者たちのための理想郷、薄明の外側にある果ての国。
魔族や半魔はもちろん、ナーガ、ゴースト、オーク、コボルド、ハーピー……。
他にも多種多様な種族が軍勢となって集っている。
何なら、私の言葉を待っている。
魔族側は人界側に比べて中央集権的な要素も大きいんだ、やっぱり。
「集まりし騎士たち、戦士たち。冥国に生ける勇敢なるものたちよ」
こちらを見上げる彼らに向けて、前までの私なら絶対に出来なかったことをやる。
拡声された私の言葉が彼らに届いている。
「戦争は止められない。一方がもう一方を完全に屈服させるまで、終わらない。どれだけの勝利を重ねても、また勝者が次の戦いに進むのみ……。であれば! ソレ自体を終わらせに行こう! どちらにせよ私たちの勝利は揺るがない、ゆるがせない! 共にあれ、騎士たちよ。ともに征こう、盟友たちよ。すべては存続のために。我らが明日を生きるために」
「この戦いは正義の戦いにあらず。正しさと正しさ、自分の我儘を通すための戦いである」
「我々の我儘を、見せつけてやろう」
「「―――――」」
雄たけび、歓声……。
今に彼らは勇んで敵と戦い、あるものは勝ち、あるものは負ける。
勝者がまた振出しに戻り、勝ち負けに挑む。
編成された彼らを戦地へと導く。
私の言葉でどれだけの命が情報の海に溶けて消えるだろう。
―――それでも戦う。
単純に、負けたくないからだ。
「ありがとう、オルトゥス」
このゲームに出会えたお陰で私は強くなれた。
このゲームが私を大切な人たちと引き合わせてくれた、成長させてくれた。
このゲームにおいて、負けるつもりはないから。
「楽しそうねー、クオン。そんなに演説したかったの」
「ふふっ。団長が笑ってると私たちも元気出ます。けど、そもそも、まずは……彼らがこっちにたどり着けるかからですよね? 皆さん」
「「―――――」」
ミーアが笑う、今に出撃を待っていた仲間たちが大きく、或いは苦く笑う。
私も同じ気持ちだ。
「全く同感―――人界側が気の毒だ。真っ先に戦わなければならない相手を考えればな」
「結局私、彼がどれだけ強いのかを知らないのよね」
私だって全て知ってるわけじゃないけどね。
ずっと昔にちょっと手合わせしてもらったときは意味も分からないくらい絶望的な戦力差を感じたけど。
ともかく、だ。
やがて向かってくるだろう戦艦が堕ちれば、その時点で人界は終わり。
今度こそ、最終戦争なんか待たなくても完璧に私たちの勝ち。
けど、どうしてかそうなってほしくはないと思ってる。
応援じゃない。
つまらない戦いで終わりたくないだけ。
「この国にたどり着くより早く藻屑とならないことを祈ってるよ、皆」
………。
「それはそれで面白くないかしら」
「私、気になります!」
………。
確かに?
◇
現実世界でいう七日間の停泊期間を過ぎ、巨大戦艦っていうか要塞は空を行く。
黒鉄の塊がどういう原理で浮いてるのかはファンタジー……その動きは目を見張るほど早いというわけではない。
ただ、確かな速度で航行しているのも事実。
要塞……戦艦バベルは人界領域に存在するいくつかの重要都市を経由して既に三日間航行しており、もうしばらくもすれば次の目的地であり最後の都市である帝国の要塞都市にたどり着くだろう。
「うまい具合にタウラスとかパルテノ女史も乗り込んでくれれば話早いんだけどなァ」
「暴力の過積載」
「戦いになったら自爆で堕ちないか? その戦力」
雲海を征く天翔ける船。
海洋伯が操縦するそれの甲板では歴戦のPLたちがたむろし、警戒交じりに今後のことを浮かべる。
帝国側の12聖は現状全員が人界に協力してくれているという話は有名で。
バベルさんやアルバウス様、海洋伯のように離反している人はいないみたい。
それも一つの怖さあるけど、現状は平和なもので……。
「接敵! 会敵! 見敵必殺!!」
「大砲放てぇぇ!!」
いや、やっぱり賑やかだ。
今に黒い点だった者が急接近―――飛竜とか、或いは手が翼みたいになった亜人……ハーピー?
彼ら魔族側の人たちが続々とこの要塞に乗り込もうとして来てるみたいで、こんな状況がかれこれ何日も続いているらしい。
「ずっとこうだったの? ルイちゃん」
「はーい。私がログインした段階でこうでしたー」
「船内にあるリスポーン地点の破壊が目的だろうね。しかも計画的。到着するまでに少しでも戦力を削ろうって魂胆」
「―――ってわけでな、ルミねぇ」
「邪魔なので船倉に入っててくれないですか?」
「相分かったよ」
リアさまとかステラちゃんなんかは既に船の一番下のほうの安全な区画に避難してる。
天気によっては甲板からの眺めを楽しむつもりだったけど、雲行き妖しくなってきたから私もそっちに行くつもりだ。
「じゃあルイちゃん」
「はーい。おーちゃーん? 行きますよー」
「はいはい、聞こえてるともるーちゃん。大地に生きるものとして、空を飛ぶというのはどうも慣れないのだ。土から離れては生きられないという言葉を―――」
本当に広いんだこの艦内。
私たちみたいな戦いをそこまで求めていない側からすると、隠れ場所もたくさんあってありがたい設計にもなってる。
船内にもたくさんある窓からのぞくと、外では要塞に備えられた艦砲が飛翔し回避に移行する飛竜を容赦なく打ち抜き、背に跨る人たちごと次々地上へと落としていく。
「かがくのちから~ァ」
「ちょっと破壊能力に傾倒しすぎでは? こんなの誰が止められんだ―――」
「自前の武器とか魔法使ってるより固定武装のほうが威力出るとかいう、よくある特別戦場ギミックなー」
ちょっと強すぎるねこの戦艦。
襲い掛かってくる敵が纏めて吹き跳んでいくのはもちろんのこと、相手の攻撃はびくともしない異常な硬さ。
本当に無敵なのかな。
ルイちゃんやおーちゃんさんと三人、船底に近い仮眠室で体育座りを決め込みながら外の様子をウォッチパーティーのように楽しむ。
「うむ。今頃甲板は大混乱だろうな」
「すっぺくたくるですねー」
「私たちは船倉にいるから安全だね」
「―――んなわけ!!」
「「お?」」
「んう? あ、ショウタ君だ」
「なーに体育座り決め込んでんすかルミさん! 上でヒーラーしてやくめでしょ!」
「どうしてベッドから?」
「言わせないで恥ずかしい!」
上でキルされちゃったのか、今にベッドからリポップしてくるのは我らがロマン砲ショウタ君。
現在5th、術士系最上位派生【炎天師】になっている彼は厄災って感じの魔法をすごい長い詠唱を挟んですごい無防備な状態になりながら魔力を全消費とかして放つことのできるすごい魔術師だ。
「褒めてませんよね!?」
「褒めてる褒めてる。けどここも安全じゃなくなるって話した? いま」
「しましたよ! ってか分かりません!? 敵の狙いはリスポーンの破壊なんですよ!」
「ほほう」
「ほへ……、あえー?」
……。
体育座りに合流した彼を含めて四角形で私たちがだべっていると、今に次から次と上へ続く階段からなだれ込んでくる人影。
それは長い耳に赤い瞳を持つ亜人さんたち。
魔族……、半魔?
どちらにせよ、味方って感じじゃなさそうで。
「参るね。隠れてたのにどうしてここが―――あ、ここか」
「そういえばここを破壊するのが狙いだったんですねー。……おーちゃーん!」
「あまり船の中でやるべきではないかもだぞ、るーちゃん」
「「”神霊嘲弄・妖精の輪”」」
ルイちゃんとおーちゃんさんの職業は共に【神霊演奏者】
狩人派生の中でも異端寄りの職で、味方の強化をメインとするバッファー系の役割だけど。
そんな二人が息もぴったりに放ったのは、一時的に術の発動地点と異界とを繋げて様々な障害を呼び出す、いわゆる何が起こるか分からないって魔法。
「ぬおォ!? レベル90のアビスボア! レベル97、ヴェルンドゴーレム!?」
「何で高位の魔獣が船内にいんだよ!」
……。
今回はどこかから魔獣を呼び出しちゃったみたい。
「よし、逃げるぞ。余らが呼んだと知れたら怒られるやつだ」
「奥の部屋ならリアちゃんたちもいるから安全ですー」
「そうだね、行こう」
「もーう、無能な味方の典型ぇ!! 第三勢力呼び込んで手に負えなくした挙句、わざわざ敵をこっちの総大将のところにご案内してどうするんすか!」
ここにきてショウタ君の突っ込みが光るね。
けど私たちが逃げている間にもその辺で暴れまわってる彼らはリスポーン地点を破壊して回るだろう。
逃げてるだけじゃダメかもだ。
「っとォ!! 敵追ってたら知り合い発見―――しかも何で船内に魔物が!?」
「あ、青い騎士さんです」
「ラントさん!?」
青騎士くんだ。
今に蒼い閃光ばりの速度で飛来した彼が刃を振るい、遅れてやってきた仲間たちが次々と攻撃に合流する。
「妖精王殿、助っ人するでござるヨ!」
「あと聖女さんの警護は王様の命令だからなッ! やれぇ! ”牛王の旋斧”」
「おお!? 御高名はかねがねのPLばっかりが!」
「皆、人界ギルド序列一位の円卓どもだ! 討ち取って手柄をあげるぞ! かかれぇぇ!」
逃げようとしてた私たち四人を他所に激戦を繰り広げる彼ら。
布団が舞い、枕が飛ぶ……。
凄いのは円卓の特攻隊長ゴードンさんとかのすごく重そうな斧撃とか、青騎士君の高速の斬撃をちゃんと往なし、反撃に転じる半魔さんたち。
「やるね! そっちは? 名前」
「騎士団所属、ペタペタ!」
「同じくチャッピー! 姫―――もとい、バディス様配下親衛隊なり!」
青騎士君たちとも正面から渡り合えるような相手が敵にいるんだ―――いい名前。
「……ショウタ君」
「え? あ、はい」
「今なら纏めて叩き出せないかな」
「あ、はい……。はい!?」
ほら、円卓ズはリスポンするだろう?
「ならさ? ……ね?」
「やっぱ第三勢力なんすか!? 考えることが畜生―――けど確かにそのほうが被害少ない気もする!」
納得を浮かべた彼が詠唱を開始。
もう一分もすれば全てを灰燼に帰すロマン砲が見られるだろう。
「―――ってなんか超高位の魔法詠唱してる人いるんだけど!? 体育座りしながら!」
「「!」」
「味方諸共ってことか!? なんて非道な!」
「旗色悪し!」
「てったーーい! 命あってのなんとやら」
あ。
「ちょ!?」
「ありでござる!?」
体育座りしながらブツブツやっていたショウタ君に脅威を感じたか、暗黒騎士さんたちが今に迷わず窓から身を投げる。
思わずのぞき込めば、中空に突如として出現した飛竜の背に跨り鮮やかに撤収。
見事なお点前……。
「―――ふう。ナイス、ショウクン。魔法撃つ振りしてくれてたわけだね!」
「……。っす」
「そうそうふりふり。ね? 二人とも」
「「フリフリ」」
「おう、助かったぜ。にしても結構なやり手もいるみてーだな」
「ん。バディスさんとかナイトメアさんだけが相手ってわけでもないわけだ。むしろ僕たちじゃそこら辺の相手は分が悪いし―――ん?」
最初に気付いたのは青騎士君。
彼に続き私たちが外を眺めると、先ほど相手方が脱出に使った窓の外を何かが飛んでいた。
窓の外に映る巨大な影に思わず瞼をこする。
いま、魔族側の人たちが乗っているような三メートルほどの飛竜とは明らかに異なる、もっとずっとずっと大きな影が……。
甲板に存在する主砲、各所から伸びる連装砲や迫撃砲といったあらゆる武装がそれを狙い、弾を放っているのがわかって。
「……! マジなの!?」
それは、竜だ。
巨体にも関わらず、今までの竜とは次元が違う。
連装砲の掃射もまるで追いつかず、凄まじい速度で空を駆けるソレが翻弄するように牙を振るい、確実に一個一個固定砲台を破壊していく赤い鱗の竜種。
体長は軽く20メートルは……ある?
「こーりゃ……」
「まずは船底賓客室の安否確認だ、急ぐよ皆!」
今に船底を駆ける彼ら―――流れで私たちも倉を出てその後を追い。
たどり着くは船の最奥。
外側からは中はうかがえず、逆にこちらからは外が見えるっていうマジックミラー構成の窓を持つそこには御子様たちがいて、既に武器に手をかけているアレスさんの姿もある。
「―――……真竜」
「お疲れ様でーす! 真竜って博物館とかに展示されてたようなやつだよね!? とっくの昔に絶滅したっていう!」
アレスさんの言葉に、先に到着していた青騎士君が尋ねている。
真竜……前に要塞都市の一件で復活した真竜バラムと戦ったことがある。
あの時は無明神さまのいけにえみたいな感じで中ボス的な立ち位置だったけど、あの時と比較しても圧倒的に強い……。
あれ?
「この部屋の窓、外からは内部見えないんですよね?」
「「……!」」
砲撃が一度止むころ。
外を飛んでいた巨大な竜は、この部屋―――私たちを視界に収めているように見えて。
明らかに目があったような。
『よくぞ参った、人間どもよ。星の英雄たち。―――天の御子よ』
「きいいいいいああああ!」
「しゃべりましたー!」
「っていうかまた直接脳内に―――あ!?」
今に、こちらを見ていた竜が形を変え、どんどん小さくなっていく。
最終的にその影は二メートルに少し届かないほどに纏まり。
黒い髪は長く、線は細く、青白く……けどひ弱な感じが全くないのは纏う雰囲気か、それとも痩躯ながら高い体高ゆえか。
人影が浮いてる。
飛竜の助けを借りるでもなく、手が羽になっているわけでもなく、中空に浮かぶ影。
……その飛空を支えるのは、彼の背から伸びるあまりに巨大な二対の翼。
翼竜を思わせる、飛膜のある翼。
覚えてる。
彼は確か要塞都市で姿を見せた黒髪紅眼の魔族―――。
「我、四祖魔公……冥竜ジュデッカ。陛下の剣として。地上に遺りし最後の真竜として、貴様ら只人を根源の焔へとくべる薪としよう」




