第18幕:大氾濫するとき
「我ら12聖。敵対すれども共に、己が信じる未来のために。我々でも、諸君らでも……どちらかが生き残ればそれでいい。人界のため、世界のため、大義のため……。君たちが勝てば私は水先案内人として魔族領土―――冥国の中枢へとつながる道を示そう、異訪者よ」
「……つまり何て? リーダー」
「勝ったら仲間になってくれるってよ。あと道案内も。んで?」
………。
「だが、もしも勝者がいないのならば……その時は」
……不意に海洋伯の背後、割れた窓ガラス、一発の砲撃によって穿たれた大穴から凄まじい追い風が巻き起こる。
それによって中世の貴族が羽織るような礼服を感じさせるデザインの服飾が揺れ、肩掛けのマントが前へとなびく。
対し、並び立つバベルさんは不動。
巨大な黒の全身鎧に包まれた体躯はまるで大岩のようにその場にあって―――。
「見るがいい、異界からの来訪者よ。私が目指した蒼穹の果てを!! 我が蒼天を!」
風はやがて窓を震わせ、圧力が際限なく高まる。
チラ……と。
気付けば向こう側に覗く巨大な船の甲板から黒光りする銃身のすべてがこちらへ向いていた。
「これは……」
「明らかまずい! 防御―――」
何か起こる。
誰もが根拠なくそう確信した時には遅かった。
「砲撃用意―――天蓋祓い!!」
引き抜いたサーベルを掲げた海洋伯が叫ぶ。
壁、窓……天井。
教皇庁の最上階に存在していた床以外の全てが外から放たれた砲撃によって打ち砕かれた。
空に浮かぶ巨大戦艦、ギミックそのものが今回の彼の武器らしく、人界側の最終防衛ラインである教皇庁の天蓋が吹き飛び、今に一つの戦域に。
防御か、反撃か……反射的に放たれただけだったのかもわからないような魔法やスキルが飛び交う。
砲撃はまさに戦闘開始の合図だった。
………。
……………。
「殿下、星の御子よ。私の傍を離れないよう。”異空断ち”」
「何か分からないけど槍ぶんぶん!」
「斧ブンブン! とりあえず僕たちの役割はこれだよね!? そっち任せていいんだよね!?」
断続的に飛来する黒鉄の雨―――空に浮かぶ要塞にも見まがう戦艦から放たれる無数の砲弾。
飛び交うそれらを斬と一つの漏れもなく打ち落とすのは12聖【鉛影の双鎌】、【紫紺の斧槍】の攻撃。
最強NPCはPLが5thに到った現環境であっても規格外だ。
「―――っても絶対に防ぎきれる保証はないだろ! 俺たちも散会だ、遠距離型は少しでも砲撃を防ぐぞ!」
「NPCにばかり任せるなァ!」
「皆さん、私も……」
「ん、行ってらー!」
最終防衛ラインが僅か数分で巨大な戦場に変わり果てた今とあって、あとのことを気にする人なんて一人もいない。
数十人PLがいたとて、浮かぶ巨大戦艦から飛来する攻撃を防ぐのにも手一杯だ。
「ガタノトアさん、アンタ海洋伯と同じ職業に就いてるんですから対抗で召喚してくださいよ!」
「そーだそーだ! 今こそ艦隊とか召喚して戦うべきでしょ! 宇宙戦争!」
「規模感! あんな要塞みたいなのと戦ったらワレの船の耐久が持たないのであーる! それより我らが本体を叩くべきであろーう」
「んま確かに! 純正の12聖と本気で戦うのは初めてだからな!」
「む……」
遠距離組は空を遠巻きに旋回する艦船へ迎撃。
降り立った海洋伯とバベルさんの相手は近・中距離を得意とする人たちが。
流れのままに役割が定められ、戦闘へ。
少し前までは敵だった人が当たり前に味方として動くのはこういうゲームの醍醐味で。
「我が深淵の眷属らーよ。玉虫色の答えを示せ! 一八項の海転」
「撃ち祓え、”預言者の弾丸”」
「引き、裂け……、”黒血霧”」
ビチビチと跳ねる巨大な触手の津波、目を見張るような白い炎の炎弾―――。
その全てが構えられた黒鉄の機銃の一射に磨り潰されたように黒へ塗りつぶされて掻き消える。
機銃の掃射……一瞬で無数の弾丸が放たれるさまは遠目からは一本のビームにさえ見えて。
まるで鉄もダイヤモンドも裁断するウォーターカッター。
研磨剤を含み、弾丸の数倍で発射される水の勢いは嘘偽りなく全てを断つ―――彼の掃射はそれを思わせる威力があって。
「全てをかけ、来るが、いい。異訪者、よ。任せるに足る、力が……あるか。第二射」
「来るぞ、バリア頼む!」
「任せッ、”亀甲第九―――ッぷエ」
「ひぃ!? 天塞騎士の防御力が……!?」
黒の掃射が留まらない……展開された護りごと横一文字に切り裂かれて消えるPL達。
バベルさんの攻撃の前に、防御がまるで意味をなしてない。
「皆さま! バベルの攻撃は絶対に延長線上に立ってはいけません! 神さえ縛る結界であっても彼の掃射は防げないのです!」
「「おそーい!」」
「なれば避けるしかないですね……。主よ! ともに!」
「えぇ、ティリネル! 食らうのだわ! ”双弓賛歌”」
悪態は付きつつもすぐに対応して回避に移行していく彼らは流石歴戦の精鋭たち。
5thに到った彼らの中に見知った顔といえば【妖精賛美】のアミエーラさんやティリネルさん、「【千銃民族】のビーンさん、【おさかな天獄】のガタノトアさんだったり。
ほかにも手練れのPLばかり。
それでも全く油断できないのが最強NPCというべきもので。
「遅、い」
「まだ動きに無駄があるぞ、異訪者」
「「!」」
バベルさんも海洋伯も当たり前みたいに矢を弾丸で正確に相殺してくるし、海洋伯に至っては隙を縫って突撃、避ける間もなく切り裂かれるこちら側。
海洋伯、剣術もいける口だったらしい。
逆にバベルさんも巨大な銃身を持つ機銃を大槍のように振り回して武器での攻撃を受け、捌き、時に連弾を放つ。
ところで連射銃っていうのはファンタジーに持ち込んでいいのかい?
「やっべー! ヴァディスさんあんなレベルと一対一でマジでどうやって勝ったんだよ!? どっちも銃使いだけど近接戦もいけるコンビね!」
「んなら、範囲攻撃……! 吹き跳べ! ”天焔撃滅”」
「”爆撃”……ふんっ!」
ショウタ君の得意とする超高火力のロマン砲がバベルさんに向く。
けど、鈍重に見えた彼は目にも止まらない速度で回避―――、機銃を撃った反動で移動してる……!!
「発射の衝撃で回避やら方向転換するのは一緒だな! 俺っちだけじゃない、やっぱ誰もが考えんだよ」
「普通じゃねーです! 面攻撃で避けられるってんなら……」
「面と点の組み合わせです! ”極光の一条星”」
「”妖精ノ鏃”」
「………!」
ティリネルさんの範囲攻撃に交じり、アミエーラさんが絶妙な一矢を放つ。
ダミー攻撃は成功、ティリネルさんの攻撃は回避したバベルさんだけどアミエーラさんのそれはそもそも気付いてすら……。
「この、程度。何の意味も、なし」
「「!」」
鎧に当たって砕けてる。
攻撃が当たらないのは前提、当たったとしても生半可な攻撃じゃダメージにすらならない。
「主よ、火力不足ですね」
「そんなに弱い一撃じゃないのだわ!」
「申し訳ございません、皆さま! バベルの堅牢さは12聖の中でも屈指です!」
「だからさきにいって御子様ぁ! お客様の中に防御貫通できる人はおりませんかぁ!」
「敵にいるぞ。本人だけど」
阿鼻叫喚の中でも、放たれる黒の魔弾は容赦なく降り注ぐ。
攻撃は当たらない上に当たっても体力が減らず、あっちの攻撃は当たれば血の煙……さすがに怪物だ。
「私も動かせてもらおう。来たれ魔砲!!」
「「!」」
と、海洋伯も動く。
彼が手を振ると、教皇庁の床から次々と大砲の砲門が出現。
「バベル殿、私が合わせる。そのままやってくれ」
「う、む」
「「―――掃射」」
「地面から大砲生やすな、あと防御貫通と合わせて面攻撃してくるなァ!? たった二人なのに巨大要塞相手してるみたいだ!」
「いやあぁ!? また来るぅ!」
「誰かバリア……」
「―――星海を束ねろ、”大海嘯”!」
全員が攻撃を忘れて回避に全力になる中、放たれた黒の掃射がどこかから展開された水のベールに防がれる。
5thの防御でも貫通した攻撃を包んで完全に防いだ……。
「これは防御技ってわけじゃないけどな」
水の起点は武器を構え立ちはだかるユウト。
彼の手に握られているのはかすかに青み掛かった銀色の刀身を持つ剣だ。
「ステラさま、あれはやはり……」
「はい! やっぱり帝国の至宝ハイドゥグラム……!! 遥か神代の時代、星の海から飛来し原初のドワーフたちが鍛えたとされる至上兵装です!」
「へー。星の海……隕鉄ってやつかな」
けどユウトってどっちかというと炎属性の派生に伸ばしてた筈で……。
―――――――――――――――
【Name】 ユウト
【種族】 人間種
【一次職】 勇者(Lv.97)
【二次職】 鑑定家(Lv.10)
【職業履歴】
一次:戦士(1st) 剣士(2nd)魔剣士(3rd)
焔魔騎士(4th)
二次:鑑定家(Lv.10)
【基礎能力(経験値:0P)】
体力:70 筋力:150 魔力:80
防御:70 魔防:48 俊敏:180
【能力適正】
白兵:A 射撃:A 器用:A
攻魔:A 支魔:B 特魔:B
―――――――――――――――
「ほ、う。よも、や……この力、は」
「真なる聖剣使い。勇者……。成程、ついにはその領域に入った者が現れたわけか、異訪者」
成程、見通しメガネで見える彼のステータスはバランス構成。
元々パーティーのリーダーとして臨機応変に戦う、逆を返せば器用貧乏として本人が認めるところだった能力値は今や真にどんな状況にも対応できる全方位防御型構成になったわけだ。
思えば最初の最初、ゲームのキャラクター作成の時に【戦士】の職業を選ぶのが勇者への近道とされていて、一応の存在は示唆されていた。
で、ついに彼は至った。
「聖剣、実績、力。その全てを手に入れた者だけが踏み込むことのできる領域だ」
「条件は知らん。職業ってのもあくまで手段の一つだ。勇者とか関係なく、俺は情けなく他人と協力させてもらう。ってわけで」
「守りは俺がやる! ―――ビーンさん、撃て!」
「さんきゅ! 今度は負けねーよ!! 俺っちもあんたら12聖と同じ職業だ! ”銃王掃射”」
シャア・リさんと同じ【魔弾射手】の力に目覚めたビーンさんが鉄砲玉に、あとから続く連撃。
海洋伯の出現させた砲門を次々に潰していく。
ついでにビチビチ活きのいいタコ足みたいな触手さんも振り下ろされ、それもまたモグラたたきのように潰していく。
「ひとまずは敵の手数をつぶしてくぞ、俺ら氏だってやられ役じゃねーんだ!」
「我らだってトップギルドの意地があーる!」
意志を持つかのように跳ね回る弾丸が翻弄し、床から生える巨大なタコ足が襲い掛かる。
次第に12聖側の攻撃は鳴りを潜めていき。
これならあるいは……と。
「晩鐘よ、刻限よ」
勝ち筋が見えてきたころ、再びすべてが黒に塗りつぶされた。
「「!」」
「時報を告げよ。宣刻は来たれり」
不穏なワードに誰もが距離を取る中で、バベルさんの背後に巨大な時計盤が出現。
いつか見た覚えがある、あれはまずい奴だ。
「バベルの得意とする高エネルギー波の一斉攻撃です! 皆さま! バベルにあれを放たせては―――」
「発動を防げばいいのなら!」
「私たちがそらすのだわ! 全員構え―――」
すぐさま反応したのはアミエーラさんたち弓術士。
一斉に放たれた矢は違わず黒鉄の鎧へ吸い込まれ。
「甲殻展開……”影法師”」
「!」
「攻撃を逸らされた!? 海洋伯……!」
広がる蒼のマント、急激に方向を転換して海洋伯を襲う矢じりは彼のサーベルに切り裂かれて消える。
あれ、相手のスキルの攻撃を無理やり自信を対象に捻じ曲げる技だ。
似たようなのを前衛のタンクさんたちが使ってるの見たことあるよ。
「すごいね、バベルさんといい、海洋伯といい」
「強すぎます……。それにどうしてあんなに息が……」
「魔砲と機銃、類似の武器を使うゆえですか……。それに、王国の海洋伯さまもまた防御能力に秀でた12聖……」
カンケール……モデルが蟹座だからね。
武器も似てて能力値の構成も似てるからこその連携か。
けどそうなると。
「もう撃ちそうなんですがぁ!?」
「ユウト氏!」
「防御ーー!」
「張れる範囲にも制限ってもんが―――まずいっ!?」
短針と長針、時計の針が同時に頂点を指す。
機銃の先へ一気に圧縮、収束された怪しげな光が黒曜石のような煌めきを放った瞬間、放出。
漆黒の波動が辺りを駆けた。
「……うおおおオおおッ!」
「マジか!?」
それは一点集中どころか全方位攻撃。
私の眼が確かなら、今この場で体力が減っていない人は一人もいない。
一瞬にして体力値が一割以下に―――全員だ。
この場にいる皆が攻撃を受けたんだ。
奇妙なのは前衛も後衛も、防御力関係なく等しく同じくらいだけダメージを負っているようで……あ。
ダンッ……と。
激しい戦闘音が鳴り響く戦場の中でたった一つの銃声がよく響く。
「求めに応じ恵みをもたらせ。旧慈雨」
「「―――――」」
身を翻らせた海洋伯が拳銃を握る手を高らかに天へ掲げ、放たれた燧石式銃の弾丸。
海洋伯の一撃がまるで呼び水になったかのように、空から降り注ぐ銃弾の雨。
「うおおお!? 後衛、回復急げ!! ってか敵の体力を割合でもってくタイプの技に迫撃型の技重ねてくるんじゃねーよ! 最悪コンボだ!」
「本当に所属違うんだよな!? あの二人めちゃくちゃ連携取ってくるタイプじゃねーか!」
「ってかルミねぇ! 回復してやくめでしょ!」
「あ、ごめん。ちょっと無理」
「「なんで!?」」
いろいろと理由があってね。
「PLが一人で倒せたんだ。君たちにも出来ないはずがない―――っていうのもあるね。建前だけど」
「建前かい!」
ともあれ流石は12聖。
レベル上限が完全に開放され一人一人がかつての比じゃないくらいの力を手に入れた現在のPL太刀をして、一瞬でも油断できないような戦いを強いてくる。
「そろそろアレスさんたちは参戦できないんですか!?」
「こちらを代わってくれるのならば」
「僕たちはいいよー?」
「「じゃいいですーー」」
んーー、うん。
見た感じあの巨大戦艦から都市へ放たれる攻撃の防御に手いっぱいって感じだね。
海洋伯たちもしっかり双子ちゃんとかが参戦できない状況を作ってから攻めてきたわけだ。
「しょうがないよね。国に仕える立場として国民を守らなきゃいけないだろうしさ。後はこっち側も12聖いたらレイドの意味がなくなっちゃうじゃないか、ゲーム的に」
「正論きらい! 馬鹿!」
多数のPLが協力し、たったい一人、二人の強大な敵に挑む。
様相はレイドバトル―――、まさしくそう言えるだろう。
ここには騎士王も竜人も魔王もいない。
ずっと前線引っ張ってきた最強のトップ層たる彼らがいない。
けどそんなのは関係ない。
「―――いつもと同じだ。総力を挙げて戦って、順当に勝利を手にする! 最強の一個人に頼るんじゃなく、皆の力で勝利する! ゲームってのは、レイドバトルってのはそういうもんだ!」
「「おおおおおォォォォォォ!!」」
誰もが少しでも長く戦場にとどまるようにして武器を奏で、食いしばる。
「士気が高いな。ならば、魔砲展開―――」
「させねーよ!」
「敵の大技は発動前に全部潰す! ボス戦の基本ね!」
いかにして相手の攻撃を読み、覚え、攻略していくか。
戦いの中で海洋伯とバベルさんの能力を紐解いていった彼らはいつしか自らの役割を認識し、誰もが自分にできる精一杯を振りぬく。
後衛の魔法が、鏃が敵を翻弄し、生まれた隙を前衛の攻撃が叩く。
「おおおおォォォォ!! 食らいやがれや!」
「来るか、聖剣の担い手―――、なに!? この熱は……炎は!?」
海洋伯へと刃を振り下ろすユウト―――けど、水の聖剣から迸るのは水流ではなく火花。
紅蓮の炎だった。
「NPCにもちゃんとスキンは適応されんだよなッ! ”焔閃・斬鬼零落”」
「ぐ……!? 異なる武器を水の聖剣の姿に偽装したのか!」
PLに備わった基本機能。
私とかも結構やるけど、武器の性能はそのままにほかの武器の外見を重ねることができる機能。
既に誰もが意識しなくなった機能だけど、「水属性の聖剣」っていう強烈な印象を刻んでおき、この乱戦で武器を入れ替えることによって完全に想定を乱したんだ。
「混戦でもなきゃ使えんし、すーぐ鑑定してくるような対人戦環境では使い物にならないけどな。NPC相手ならこういう事だってできる。―――ま、手品の基本だ」
「ぬ、ぅ……!」
「カンケール殿……!」
有効打でなかったとしても完全に意表を突いた一撃……防御の崩れた海洋伯をかばうようにとっさに前に出たバベルさん。
蒼穹の魔砲、黒鉄の機銃……二人同時に生まれた僅かな隙。
―――やはりそこを狙う人がいた。
「嵐の夜を拓くのであーる! ハイドラ号!」
「……これは!?」
「むむぅ……!!?」
何もないところから物が現れる……先の偽装がそうなら、これもまた手品の基本だけど。
なら、それがとてつもなく大きな……巨大な艦船がいきなり目の前に現れ突撃してくるというのはどんな気分か。
「12聖二人をまとめて踏みつぶす……! なんとロマンがあーる! そのために使うならいい! 派手にやるのであーる!」
「さんきゅーー! ノアちゃん最高だぜ!」
いきなり目の前に現れた船を前に、意表を突かれた彼らの防御か完全に遅れた。
剣で斬る、機銃で貫く……どうしてもその全ての質量を抑えることはできない。
「「―――――」」
交通事故。
最強NPC二人を同時に吹き飛ばした一撃は、その一言以外で説明できない力技だった。




