消えるべき世界
消えた?踏みつぶしたはず。どこに行った?セイの方を見るが、危害を加えられていない。
セイに逃げるよう指示した後、周りを見渡すとそこには以前光神と名乗った女がこっちに顔を向けて闇の神の胸を貫いていた。
手を抜いた。その手には心臓ではないナニカが握られている。光神はそれを食べると闇の神は倒れる。グロいとは思う。だが目を背けられない。
「な、何をしているのだ?」
話はしなかった。光神は質問に答えることなく、何かを撃ってきた。
「なんで避けるの?死にたいんでしょ。」
?避けてしまった。約束したとおり我は闇の神を殺すのを手伝い、殺してくれるつもりなのだろう。
死にたい、死ななければならないという思いは残っている。あれは我を殺せるかもしれないものでもあると思う。
魔物も一掃し、闇の神は今光神の手で殺された。もうやることはない。死ぬべきだ。だが、避けてしまった。
「ねえ、嘘だったの?友達だったらしいあのリジェっていう龍を殺して死にたいって言ってた君は嘘だったの?だから約束通り殺してあげようと思ってるんだよ」
「いや、ちが…」
また撃ってくる。でも避けてしまう。
「あ〜〜〜〜〜〜あ〜〜〜〜〜、なんで!なんで?なんで死なないの!死にたいんでしょ。」
なぜだ?我も知りたい。なんで死ねないんだ。我は氏にたくないのか?
「あ~もういい!いいよ死にたくなかったんだ。君は殺したのに死にたくないんだね。」
光神は手から光る玉を生み出した。吸い込まれる!?
吸い込まれないように力を入れる。ん?なぜだ?力を抜けば死ねるかもしれないなのに何でだ?目をつぶれ、力を抜け早く!
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目を開ける。そこには何もなかった。ここは地下だったはずなのにそこが元から荒野だったかのように何もかもない。物も壁も人も誰も何もない。地平線のは手間で荒野が続いている。
「やっぱり死にたくないんでしょ。」
上から闇の神を掴んだ光神が降りてくる。何もなくなった今わかった。こいつのぐちゃぐちゃさに調和された美しさなんてないぐちゃぐちゃだ、壊れる寸前のようなこの感じそして…
「あ~気づくよね。」
三つの首が落ちる。
「殺した相手の技術、魔法を奪う力、それが私の能力なんだよ。まぁ別にこの首は関係ないけどね。わざわざ吸い込まれちゃう前に持ってきたんだ。まぁ一旦、魔法解除っと。」
光神が生みだした光の玉が消え、赤い水が出る。原形はない。
死んだ。みんな死んだ。
「あ~ーあ~。」
こいつは駄目だ。こいつの魔力、リジェと似ていると思ったがわかった。我が殺す直前に攻撃し、リジェの力も奪っている。リズもレイもセイもリジェも魔都の魔人たちもこいつに貶されている。死を貶したんだ。殺さなきゃ。
闇を動かし、一緒に攻撃しに行く。
「開いて」
空間が広がる。暗いような明るいような気持ちの悪い空間が広がる。
「煌めいて」光が我の上から降ってきた。
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何万年か何億年もう分からないがそれぐらい前、私は神として生まれた。いや、違うかもしれない。けど、私は生まれた。
最初に見たのは小さな世界、私が触ればすぐ壊れる。そんな世界も何十年も見ていた。
世界が始まり、勇者が生まれ、魔王に勝ったり、負けたりしていつか世界は終わる。その繰り返しだけど面白かった。
だけど、そこで生きたいと思ってしまった。
記憶を封印し、その世界で生まれてその世界で死ぬ。そして、またそれを繰り返していた。その時が一番楽しかった。
だけど、何百、何千、何万、何億の確率を引いた。
私は勇者になった。仲間と戦い、恋をし、喧嘩もして、魔王を殺し、世界を救った。はずだった。
だけど魔王の中に光る石を見た。取らなきゃ、これは自分のだと思った。その石を手に取り、無意識に食べた。恋人も仲間も親も消えた。その世界のすべてが消えた。私が救った世界はなかったことになったのだ。
そして知ることになる。私は、世界を壊す神、皆が恐れるべき悪、異壊神なんだと




