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封印師   作者: ロロ
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2話 封印師 白い紋様

山奥。

紙に書かれていた住所へ向かうため、何時間も電車とバスを乗り継いだ。

最後に降ろされた場所は、人気のない山道だった。


主人公「……こんな場所に、本当に人が住んでるのか?」


不安になりながら歩いていく。

すると、不意に背筋が凍った。

道の脇に、“いた”。

白い着物を着た女。

首が不自然に曲がっている。

その女は、ゆっくりとこちらを見た。

主人公は息を呑む。

霊だった。

けれど今まで見てきた霊とは違う。

空気が重い。

見ているだけで吐き気がする。

女の霊が口を開いた。


女の霊「みぃつけた……」


次の瞬間。

女の身体が消えた。


「――っ!?」


横から凄まじい衝撃。

主人公の身体が吹き飛ばされ、地面を転がる。

肺の空気が全部吐き出された。


主人公「がっ……!」


何が起きた。

見えなかった。

立ち上がろうとした瞬間、目の前に女がいた。

ありえない速度。

女の顔が裂けるように笑う。


女の霊「その目ぇぇぇぇ!!」


鋭い爪が振り下ろされる。

その時だった。

――バチィン!!

破裂音。

女の霊が吹き飛び、木に叩きつけられた。


青年「ったく……本当に“視える”だけの素人を寄越しやがって」


聞こえた声に顔を上げる。

そこにいたのは、黒いコートを羽織った青年だった。

年齢は二十代前半くらい。

片手を霊に向けたまま、面倒臭そうにため息をついている。

青年の指には、札が挟まっていた。

霊は苦しそうに呻く。


青年「退け、“下級悪霊”」


札が青白く光る。

瞬間、霊の身体が崩れた。

悲鳴を上げながら、煙のように消滅していく。

静寂。

主人公は呆然としていた。

青年は振り返り、主人公を見る。

そして、わずかに目を見開いた。


青年「……その眼」


空気が変わった。

青年の表情から、余裕が消える。


青年「お前、まさか……」


その瞬間。

主人公の右目に激痛が走った。


主人公「ぐっ……あああぁぁっ!?」


視界が赤く染まる。

右目の奥が焼けるように熱い。

青年の表情が凍りついた。


青年「…おい、嘘だろ」


主人公の右目。

その瞳に、白い紋様が浮かび上がっていた。

主人公は意識を失う。

次に目を覚ました時には知らない御屋敷の部屋のベッドで寝ていた。


青年「起きたか」


先ほどの青年だった


主人公「僕は一体何が?」


青年「霊力が身を守るために暴走したんだろ、安心しろ今は安定している」


青年「目が覚めたなら、ついて来い」


主人公「え?あの、どこへ?」


青年「お前のこれからの処遇について話し合う」

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