1話 封印師 黒い霧
いつものようにしょうもない話を学校で友人としている。
友人「駅の近くにあるカフェ行った?めちゃくちゃ美味しいらしいぞ!」
主人公「知らねー」
友人「おいおい、少しは興味持てよ
あ、そうだ心霊スポットの話だと興味あるだろ」
主人公「ぜひとも聞かせてもらうか」
友人「お、めちゃくちゃ興味持ったな
隣町に古い神社があるだけど、そこでよく幽霊が出るらしいぞ」
主人公「胡散臭〜」
友人「だよな、でも気にならないか?俺達で幽霊の正体暴いてやろうぜ!」
主人公「も〜、仕方ないな〜」
休日
友人「よし、行くぞ〜!」
主人公「何もでないと思うけどね」
森に入って行く、少し寒気がした。
友人「あ、そういえば」
主人公「何?」
友人「ここの神社禁足地らしいわ」
主人公「!!、先に言えよ!!」
友人「すまね〜、伝え忘れてたんだ」
話していると神社の鳥居の前まで着く
友人「今さら引き返すとか言わねえよな?頼む!!」
主人公「わかったよ、そのかわり焼肉奢って貰うからな」
友人「いや~、本当にありがと〜」
神社の鳥居をまたぐ、さっきよりも寒気が強くなっていた。
数十分後、結局何も見つからなかった。
友人「霧も濃くなってきたし帰るか」
主人公「そうだな、帰るか。わかっちゃ〜いたがやっぱり無駄足か」
翌日、発熱を起こした、喋れないぐらいに酷かった、咳や嘔吐も酷かった。熱は40度を超えていた、突然、身体が軽くなったような気がした。
まるで重力が消えたかのように、ふわりと宙に浮くような感覚。
そして、身体から黒い煙のようなものが立ち上がった。
その煙は徐々に形を変え、まるで意思を持つかのように揺らめく。
「クソ…殺せなかった。あとちょっとだったのに…」
その声に震えた。煙が、喋ったのだ。
「"その目"…あいつと同じ…どれだけ俺をイラつかせれば…」
煙はやがて、しぼむように消えていった。
翌日。
気が付くと、霊のようなものが見えるようになっていた。
街を歩けば、どこにでも、あたり一面に。
家族に話してみたが、誰も見えていないらしい。
そして数時間後。友人が死んだと、電話で友人のお母さんから知らされた。
絶望が胸を締め付ける。大切な友人が、あんなにもあっけなく…
数週間、立ち直れなかった。
けれど、このままじゃ駄目だと思った。
調べると、友人の死因は高熱、40度を超える発熱だったらしい。
あの黒い煙のせいだと、僕は確信した。
さらに調べるうち、家系に関する驚きの事実もわかった。
僕の家族は名のある霊媒師の家系だったのだ。
実家には古い書物が残されていた。
霊術の扱い方が書かれたもの、封印の方法が記されたもの。
おばあちゃんに話すと、目を大きく見開いた。
お婆ちゃん「あんたが選ばれたのか」
主人公「どういうこと?」
お婆ちゃん「私たちの家系では、百年に一度、霊力の質と量が突出した者が生まれるの。それがあんただったってことさ」
おばあちゃんは、紙を差し出した。
お婆ちゃん「ここに行きなさい。本家の人たちに全てを話しておいで」
紙には、行き先と手順が細かく書かれていた。
僕は深く息を吸った。
これが、僕の運命の始まりなのだと、ようやく理解できた。




