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殺戮王は笑って言った、「俺を殺してくれ」と ~自己犠牲の輪舞~  作者: 遊可くるみ
5章

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祈り×邂逅(6)

 コモモの家を訪れたコイチは立ったまま俯いている。


「コイチさん、いつになく機嫌が悪いですね」


「こうやってお前が呼び出す時はロクな話がねえからな」


「私、今回の戦いであの能力を使います」


「駄目だ」


「それは私のためを思っての言葉と受け取ってもいいですか?」


「……」


「私はこの命を持って仲間を救済します」


「やめとけ」


「やめません。私なりに能力の使い時を見計らっていました。命を懸ける能力の使い道も、使うタイミングも私が決めます。誰の指図も受けません。それが例えアナタでも――」


「……」


「救えるのは三人まで。それが誰かは運命に任せます」


「誰がお前を看取るか決まってるのかよ」


「理想を言えばコイチさんの腕に抱かれて逝きたいですけれど……、じょ、冗談です。でも、もしワガママを言っても許されるのでしたら、少し考えてみてもいいですか?」


「好きにしろ」


「はい!」


 コモモは少し照れて笑った。



 コイチと入れ違いでコモモの家をイザナミが訪れてきた。


「さっきまでコイチさんもいたんですよ」


「顔合わせなくてよかったー。コイチ怖いんだもん」


「イザナミさんが好きそうなお菓子がないので買ってきますね」


「ボクはここにいるだけでいい」


「まあ。なんて嬉しいことを言ってくれるんでしょう」


「ボク、コモモのこと好き」


 コモモはにっこり笑ったが、イザナミにはコモモが少し寂しそうに見えた。


「今日は暑いのでアイスはどうですか?」


「アイス食べたい!」


「では、買い物に行ってきますね。お留守番よろしくお願いします」


「はーい」


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