祈り×邂逅(6)
コモモの家を訪れたコイチは立ったまま俯いている。
「コイチさん、いつになく機嫌が悪いですね」
「こうやってお前が呼び出す時はロクな話がねえからな」
「私、今回の戦いであの能力を使います」
「駄目だ」
「それは私のためを思っての言葉と受け取ってもいいですか?」
「……」
「私はこの命を持って仲間を救済します」
「やめとけ」
「やめません。私なりに能力の使い時を見計らっていました。命を懸ける能力の使い道も、使うタイミングも私が決めます。誰の指図も受けません。それが例えアナタでも――」
「……」
「救えるのは三人まで。それが誰かは運命に任せます」
「誰がお前を看取るか決まってるのかよ」
「理想を言えばコイチさんの腕に抱かれて逝きたいですけれど……、じょ、冗談です。でも、もしワガママを言っても許されるのでしたら、少し考えてみてもいいですか?」
「好きにしろ」
「はい!」
コモモは少し照れて笑った。
コイチと入れ違いでコモモの家をイザナミが訪れてきた。
「さっきまでコイチさんもいたんですよ」
「顔合わせなくてよかったー。コイチ怖いんだもん」
「イザナミさんが好きそうなお菓子がないので買ってきますね」
「ボクはここにいるだけでいい」
「まあ。なんて嬉しいことを言ってくれるんでしょう」
「ボク、コモモのこと好き」
コモモはにっこり笑ったが、イザナミにはコモモが少し寂しそうに見えた。
「今日は暑いのでアイスはどうですか?」
「アイス食べたい!」
「では、買い物に行ってきますね。お留守番よろしくお願いします」
「はーい」




