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突撃!オニの戦車(`・ω・´)ゞヒノヤマノボレ  作者: つばき☆テルゾー
第3章 山に轟けオニの咆哮
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炎の森に爆裂を

(#`□´)「くおー、行くであります。」

裕子「消火開始!」

ズドーン

火事の森に砲弾を叩きこみ、爆裂音が響き渡る。

黒く火のついた木が消し飛ぶ

爆風が、真っ赤に染まった辺りの景色を日の当たる大地に変えてゆく

裕子「いっけー」

ズドーン

瞬く間に火は沈静化していった。

お次は、倒木が道をふさいでいた。

裕子「あれじゃあ、車通れないから、倒木も吹き飛ばして」

(#`□´)「ガッテン承知であります。うりゃあ。」

ズドーン

道に倒れた木を空砲で吹き飛ばした。

それを繰り返してるうちに、森の反対側まで消火が完了した。

オニ車は道の路肩の外に出て、大音量スピーカで村の人たちに呼びかける。

(`・ω・´)「消火完了であります。通れるので早く森を抜けるであります。」

遠くからエンジン音が聞こえてきた。

通り過ぎる時、各々の車が窓を開けて、手を振り感謝の言葉を言っているのが分かった。

やがて6台の車がオニ車の横を通り過ぎて行った。

(@⌒ー⌒@)「いい事をすると、気持ちの良いものでありますな。」

裕子「そうね。」

(@⌒ー⌒@)「消防士にお礼を伝えたいであります。根気よく消火活動をしていてくれたおかげで、使う砲弾の数も節約できたでありますからな。」

裕子「森の入口まで、すぐだから行ってみようか。」

(@⌒ー⌒@)ゞ「ラジャーであります。」

ガタガタとクローラーを回しながら、森の入り口まで走らせて行った。

入り口では、消防服を着た男が、道の真ん中に仁王立ちになり、腕を組んでいた。

(@⌒ー⌒@)「やあやあ、お出迎えご苦労様であります。」

消防服を着た男は、消防車を指して言う。「おいコラ、あれをどうしてくれるんだ。」

オニと裕子は、指された先を見る。

裕子「キャー」

(;*Д* )「なんと!」

飛んで行った倒木が、消防ポンプ車の真ん中に落ちて押し潰していた。

裕子「銀平さんには、90度カーブから出ると何か飛んでいくかもしれないから、そこから出ないでって言ったのに、伝わらなかったか。」

(; ・`д・´)「えっと、とにかく逃げるであります。」

裕子「ダメダメ、逃げちゃダメ。被害確認するから私を降ろして。」

(; ・`д・´)「追っ手が心配なら、まだ砲弾残ってるでありますよ。」

裕子「次は、あんたが吹き飛ばされる番になるだけだよ。」

(。-`ω-)「ぐぬぬ」

裕子「観念して森を出て止めなさい。」

オニ車は、森を出ると停止した。

裕子はコマンダーキューポラに登り、顔を出す。

裕子「あらま、酷いことになってるわね」

消防隊長「 『あらま』じゃないよ。どうしてくれるんだ。」

裕子「どうにもできないわよ。90度カーブから出ないように言ってたのに出てるんだもん。その消防車だけ退避できなかったの?」

消防隊長「丸太が飛んでくるなんて、予想できるわけないだろ。」

裕子「ちゃんと電話でやり取りして、そちらがゴーサイン出したから始めたんじゃない。」

銀平も歩きよってきた。隊長に説明をした張本人だから聞いてるだけでは、無責任に思えてきたのだろう。

銀平「おいおい、消防車も動かせって言ったじゃないか。責任転嫁せきにんてんかは、止めとけよ。」

消防隊長「う・・・」

無理もない砲弾で、爆風消火なんて経験どころか、見たことも聞いた事も無い。

何をどれだけ対処すれば良いか、本当の所誰にも分からなかったのだ。

銀平も裕子も自らをかばうため、結果を言っているにすぎない。

90度カーブの曲がった先に丸太が飛んで行く事も十分あり得えた。

銀平「消防車の事は、後回しだろ。とにかく今、時間が無いんだよ。俺はもう行くぞ」

消防隊長「村に行くのは、止めとけって」

銀平「行くしかないんだよ。」村には、まだ親や子供達がいる。

軽トラックに乗り込む。

裕子「ねえ、ちょっと」

銀平はもう聞く耳を持っていなかった。話をする気は全くない。

今から村に行くことは、大変危険なのは銀平にもわかる。

だが居ても立っても居られない。

銀平は軽トラックを走らせて村へ行ってしまった。


消防車の上の丸太を隊員たちがどかしている。

裕子もオニ車から降りて、消防隊長と対面していた。

消防隊長「俺たちは、これ以上、消火活動が出来ないポンプ車がやられたら、水の放水ができないからね。」

裕子「根気よく消火活動されていたおかげで、私たちも助かりました。」

消防隊長「それは良かった。役に立てたようで」

裕子「それと、ここに登って来る途中、1台のバンが火砕流に巻き込まれてしまっていた様でした。」

消防隊長は、まさかと思う。バンに村の一家を乗せて、ふもとまで送ったがまだ戻ってこない。

隊長の顔がこわばる。

裕子「中を確認したら・・・」急に涙がこみ上げてきた。言葉が発せられない。

オニやひろき君とバカな事を言ったりして、忘れようとしていたが、心の傷の痛みがぶり返してきた。

裕子「ご冥福をお祈りします。ごめんなさい言い出せなくて。」

ジンチ君が亡くなっていたので、ひろき君の前ではその話題には触れられなかったのだった。

消防隊長「山渕・・・」そう言って黙りこくってしまった。

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