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突撃!オニの戦車(`・ω・´)ゞヒノヤマノボレ  作者: つばき☆テルゾー
第3章 山に轟けオニの咆哮
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涙をこえて

(;*´∇`*)「吾輩、おなかいっぱいになったであります。」

オニ車の給水が完了した。

裕子「よかったわね。じゃあ行くよ。」

ホースを引っ張り、水中ポンプを川から引き上げた。

すると、上流の方から沢山の魚がすごい勢いで、逃げてきた。

裕子「何これ。」

ひろき「この魚、手づかみ出来そうやんか。」

魚が逃げて行った後には、死んだ魚が流れてきた。

水面から湯気が上がっている。

裕子は好奇心から、水面を触ってみた。

裕子「熱つ!」驚いて、手をひっこめる。

沸騰した熱湯の川になっていた。

(`・ω・´)「先ほどの火砕流が、川の水を熱湯に変えてしまったでありますかな。」

ひろき「ひなみが心配や早く行こ。」

裕子「そうね。」

(`・ω・´)「吾輩フルパワーで行くでありますよ。」

裕子とひろきは、オニ車に乗り込んだ。

裕子とひろきは、前の方の席に並んで座った。

モーターがうなりを上げて、谷を登って行く。

道まで出て、道なりに進む


ガタガタとうるさく、クローラーに揺られながら、ひろきは、妹の安否を願って手を合わせる。

そのまま5分以上も走っていた。

ひろき「ひなみな、俺の妹やん」

裕子「うん。」

ひろき「俺の父ちゃん病気で死んでもうて、母ちゃんがあの暴力野郎と再婚してしもうたんや。」

「そしたら、ひなみを養子に出して俺と母ちゃんが、あの暴力野郎と暮らすことになってしもうて」

「しばらくしたら、母ちゃん頭おかしくなってしもうた。父ちゃん死んだ時にもう、なってたんかもしれんけど」

裕子「・・・うんうん」

ひろき君の心境の吐露に言葉を失う。

裕子「でも、ひなみちゃんが引き取られた先に、てっぺい君が居て今はお兄ちゃんにもなってるんだよね。」

ひろき「そうや」

裕子「なら、ひなみちゃんの心配だけは、必要ないね。守ってくれそうだし」

ひろき「いや、あいつは、まだまだやん現に今助けに行かんといかんのやから」

裕子「ハハハ、それもそうか」

ひろき「ひなみの今の親父は、死んだ父ちゃんの兄貴でかっこいい人やぞ」

裕子「へー、ひろき君もその人尊敬してるんだね。」

ひろき「尊敬っつーか、まあね」


(`・ω・´)「軍曹殿!外を見るであります。」

裕子「軍曹殿って言うのやめて!」

そう言うと、コマンダーキューポラに登って外に顔を出した。

アスファルトが真っ黒になっており、火山灰や多数の石が散乱していた。

道の端に丸焦げになったバンが1台

どうやら火砕流に巻き込まれたらしい。

裕子は慌てて、飛び出した。

(`・ω・´)「外はまだ高温なので、外に出ては危険であります。」

そんな事聞いていられない。

裕子は、バンに駆け寄った。

窓ガラスは、全て割られ冬に屋根からぶら下がっている氷柱つららの様になっていた。

中には真っ黒な人形の様なものが、置かれている。

いや違う人形じゃない。

人が黒焦げになっていた。

後ろの席に座っていた2人は抱き合っていた。

運転席に座っていたであろう人は、床に伏せて何かを抱きかかえている。

あまりの光景に、涙が頬をつたう。

床に伏せた人物が抱えている物が気になる。

車のドアのロックを外す。

ドアを開けて、布に包まれた端を手でたくし上げると、緑の迷彩色のランニングシューズが見えた。

見覚えがある、特徴的な靴

たしかジンチ君

足首も見えたが、もう手遅れだった。

消防士の思いもむなしく、ジンチ君も息絶えていた。

裕子はしゃがみ込み、その場で泣いてしまった。


ひろき「姉ちゃん大丈夫か?」

ひろき君は、オニ車から降りようとしていた。

裕子「来ちゃダメ。」

裕子は涙を吹き、車のドアを閉めてオニ車に戻った。

戻るとひろき君が心配そうに、覗き込んできた。

ひろき「泣いてたやん。どうしたん?」

裕子「人がね。あの中で・・・」

ひろき「そうか。怖いな。」

ジンチ君が、あの中で亡くなっていたなんて自分の口から言えなかった。

オニ車は走り出した。


裕子も泣くのをやめ、涙を拭いて前方を映すモニターを眺めていた。

またしばらく走っていると、直角のカーブが見えてきた。

カーブを曲がると、見慣れた顔がいた。


てっぺいとひなみの父、銀平だった。

ひろきは、急いでコマンダーキューポラに登り、外に顔を出した。

ひろき「銀平おじちゃん、俺行ってくる。ひなみとてっぺい乗せて帰ってくるから待っといてや」

ひろきは銀平に手を振った。

銀平「ひろきか!頼んだぞ」

銀平も手を振ってひろきに答えた。

(`・ω・´)ゞ「・・・」

オニは何も言わず、回転砲塔を回して画面を銀平に向けた。

オニは回転砲塔を前に向けると火事になった森へ突入していった。

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