重ねた手に思いを
ひろき君と裕子は、まだ外で話をしていた。
(`・ω・´)「ひなみちゃんが、助けを呼んでるであります。」
オニは叫ぶように、ひろき君に言った。
その言葉にひろき君は振り返る。
ひろき「何かあったんか!」
急いでモニターに駆け寄った。
ひなみちゃんの様子が映し出される。
ひろき「車壊れた助けに来て、ひろき兄ちゃんって・・・」
悲しそうな顔で、スケッチブックをかかげる ひなみちゃんを見て、ひろき君は居てもたってもいられなくなった。
ひろき「今行くぞひなみ!」絶叫の叫びをあげる。
(`・ω・´)「吾輩に乗って、助けに行くであります。」
裕子「オニ!もう迷惑かけないでよね。」
そう言うとオニ車の後ろに回って、端子を引き抜き鋼鉄のカバーもしっかり固定した。
(`・ω・´)「うおりゃーこれは、要救助要請でありますな。初仕事に腕が鳴るであります。」
ひろき「腕無いやん。」
(´-ω-`)「いやツッコミ激しいでありますな。」
ひろき君はオニAI戦車に、登ろうとタラップに手をかけた。
それを見て裕子は、ひろき君の肩に手をかけた。
裕子「ひろき君は、残った方がいいかも」
ひろき「なんでや」
裕子「この先、嫌な物見るかもしれないよ。どれだけでも悲惨な光景に直面すると思う。ひろき君も私も犠牲になるかもしれないよ。」
ひろき「そんなんなら尚更、裕子姉ちゃん1人に危険押しつけて俺だけ待っとるなんてできんわ。今動かずには、おれんのや!」
(`・ω・´)「男の子の臨機をなえさせるのは良くないであります。男が一度決めたことを曲げさせてはいけないでありますよ。」
裕子「でも危険な所に、今から行くんだよ。」
(`・ω・´)「待ち続けるのは、つらいことであります。それに吾輩の中なら安全でありますよ。」
裕子「でも・・・」
ひろき「ひなみの家知っとるん?」
裕子「えっ・・・いやあ、知らないけど。」
ひろき「そやろ?姉ちゃん頼む!一緒に行こうって行ってくれ!俺のわがままで、ついて行くみたいな感じ嫌や!」
裕子はひろき君の男らしい態度に微笑む。
裕子「わかった。」そう言うと右手を手のひらを下に向け、ひろき君の前に出した。
ひろき「なに?」
裕子「手の上に手のひら乗せて」
ひろき「円陣か!よっしゃ!」
右手を裕子の手の甲の上に乗せた。
(´・ω・`)「吾輩も・・・」
裕子「オニも一緒に気分乗せるのも大事よ。」
( ^ 0 ^ )/「よっしゃーいくであります。」
裕子「3人で村の人たちみんな助けるよ!気合い入れて!えいえい!」
裕子、ひろき、オニ「おー」
3人は、高らかに手を突きあげた。
ひろき「出発じゃー」
(;・o・)つ「盛り上がったところで、申し訳ないのでありますが、出発前に水の補給をお願いしたいであります。」
裕子「今必要な事なの?」
(;^-^)「走行に必要な水蒸気を作ったり、車内のスプリンクラーにも使うので満タンにしておかないと後々面倒であります。それに昨日、想定以上に水蒸気が漏れるのが分かったので転ばぬ先の杖でありますな。」
裕子「で?何したらいいの?」
(`・ω・´)「吾輩の右側面の後ろの方に扉があるので、その中に大きなホースに水中ポンプをつなげてあるので、それを出して川の中に放り込んで欲しいであります。」
言われた通りに扉を開けると、ホースに水中ポンプがつながっており、ホースの逆端もオニ車内部の水タンクにつなげられていた。
裕子はホースを伸ばして、水中ポンプを川に放り込んだ。
(ノД`)「イヤーお世話になるとは、面目ないでありますな。」
裕子「今更それ言う?昨日あんた何やったか覚えてない?」
(`・ω・´)ゞ「吾輩のアカシックレコードに深く刻んだであります。」
ひろき「あかい くらしっく れこーど? 」
水汲みに10分ほど足止めを食らうことになってしまった。
谷の上の道路では、数台の消防車がサイレンを鳴らしながら山道を駆け上がって行く。




