電力循環発電
電力循環発電機
鉄の上に水を乗せてレーザー光線を照射すると爆発が起こる。
その爆発によってレシプロエンジンのピストンが下に押し下げられクランクシャフトを回す。
動力と沸騰した水が取り出せる。
クランクシャフトが回るとギアボックスを駆使して1つ目の発電機を回す。
爆発によって熱を持った水は沸騰し蒸気によって2つ目の発電機を回す。
沸騰した熱は、温度差発電によって、さらに3つ目の発電機を回す。
そして電力を循環させて、発電機を回しオニAI戦車を動かす電力を取り出している。
裕子は、夕べしっかりソファーで寝て、朝に目が覚めた。
裕子は、なんとなく基地内を散策していたら、資料室を見つけた。
暇つぶしがてら資料室の中に入り、中を覗いてみる。
尾高大佐へ下された命令書
大型2号戦車の初期に書かれた設計図
オニ車の組み立て工程表
その中でオニAI戦車の設計図を発見した。
尾高博士が書いたものだ。
何となくそのページをめくる。
クローラーや可動部の全部は、モーターで動かしている。
バッテリーの充電だけで、これだけの巨体を動かすのは無理があり、
どんなに大きなバッテリーを搭載したところで、数時間も走ったら充電が切れてしまうだろう。
なにせ80トンもの重量があるのだ。
燃料を沢山積みエンジンを搭載して1日中動かすとなると、何ガロンの燃料が必要になるだろうか。
昨日のように無駄に戦車が動き回るには、大きな燃料または、電力が必要になってくる。
だがそれを一気に解決させたのが、永久機関発電なのである。
裕子「これすごい、バカ戦車だとか言ってたけれど、未知の最先端化学力の結晶じゃない。」
人間と普通に会話ができるAIに、電力循環発電
なぜか口に出して言いたくは無いが、
おそろしい程に天才的な頭脳が生み出した英知の結晶なのだろうかと関心してしまった。
裕子は、そっと冊子を閉じた。
立ち上がると、地面が揺れた。




