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突撃!オニの戦車(`・ω・´)ゞヒノヤマノボレ  作者: つばき☆テルゾー
第2章 夜明けの咆哮は高らかに
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朝の咆哮は、すこやかに

昨晩ゴンゾと酒盛りをして、そのまま酔いつぶれてしまった。

裕子は、手に一升瓶を抱えたまま居間で熟睡し、ゴンゾの奥さんだろうか、おなかの上にタオルケットを乗せてくれていた。

この家にエアコンなんてものは無いが、真夏なのに、暑くも寒くも無い。

山間を流れる、さわやかな風は裕子に充分な清涼を運び

草木も風にゆられながら鳥や虫さえも寝息を立てていた。

柔らかな太陽の光がそろそろ射そうとしている朝の前の静けさ。

そんな静けさをぶっ壊す。

ズドーン

けたたましい爆音が山々に響き渡った。

裕子「うわあ。」強烈な爆音に一瞬で跳ね起きた。

裕子「なに?なに?」

壁掛け時計を見ると朝の5時

窓から外を見るとオニが家の前で、大砲から煙を立てていた。

(@⌒ o⌒@)ノ「皆様おはようございます。」

そこへ近所のおばさんが、オニに駆け寄り怒鳴り散らして手に持ったお玉を投げつけていた。

裕子も急いで靴を履くと、外に出てオニの前に駆け寄った。

裕子「あんた、何やってるのよ。朝の早くから大砲ぶっ放して!」

(`・ω・´)「裕子殿おはようございます。皆様に空砲で朝のあいさつであります。」

裕子「でっかい音で、心臓飛び出たわよ。こんな、あいさついらないわよ。」

(`-ω-´)「裕子殿は器用でありますな。心臓が外に飛び出して引っ込んだでありますか。何か持ってると思っておりましたが、そんな特技があったとは」

裕子「本当に心臓出るわけないでしょ」

周囲に近所の大人たちが、集まってきた。

周りの人達は、裕子がこの戦車の管理者だと思っているのだろう、周りから冷たい視線が突き刺さる。

無理もないこの村の人たちから見れば、この戦車と一緒に現れたのが裕子だったのだから。

逃げ場のない厄介ごとに巻き込まれてしまっていたのだと今気づいた。

そう思ったとき背筋に冷たい悪寒が走った。

そんな周りの人達に向き直り、裕子は冷や汗を流しながら、あいさつをする。

裕子「あ、あのおはようございます。」

お玉を投げつけていたおばさんは、腕組をしながら感情をぶつけてきた。「あんた何なのよ、こんなの野放しにして、警察に通報するんだからね。あんたお縄になりなさいよ。」

裕子「これ、私の物じゃないんですけど。たまたま通りがかっただけで」

(`・ω・´)「吾輩は誰の物でも無いでありますよ。」

(`-ω-´)「我が軍は解散したので、野良戦車とでも言うべきでしょうな。」

裕子「我が軍とか言わない。あんたが生まれたのは、つい最近でしょ。」

村人に向き直って言う。「私は通りがかって子供たちを見つけたついでに、これも見つけてしまっただけなんです。私はこの戦車の保護者でも管理者でもないので、責任とれません。それに昨晩、私が通報しましたので、警察か自衛隊が来ると思います。」

おばさん「この村に自衛隊の飛行機とか、戦車が来るのかい?」

裕子「そんなの来ません。」

(`・ω・´)「自衛隊が来たら吾輩は応戦するであります。」

その言葉に裕子はキレて、オニに飛び乗った。

タラップを登りながら言う。「馬鹿じゃないの?応戦前に私が中からぶっ壊してあげるわ!大砲なんて一発も撃たせないし。」

朝の早くから起こされ、さらには戦争を始めるとか言い出す。

もうキレるしかなかった。

オニはハッチを急いで閉めて鍵をかけた。

タッチの差で裕子は中に入れなかった。

ハッチをガンガン引っ張りながら言う。

裕子「むかつく!入れないじゃない。あんたなんて自衛隊にかかれば、一瞬でスクラップよ、自分が戦車だと勘違いしてるみたいだけど戦車の形した救助ロボットなの!応戦とか言ったけどそれじゃあ質の悪い犯罪者なの。」

(´;ω;`)「今の言葉撤回するであります。ごめんなさいであります。吾輩勘違いしてたであります。許してほしいであります。」

裕子「こんどは泣き落とし?まあいいわ、絶対に平和主義者に徹しなさい!」

(´・ω・`)「大人しくするであります。」

裕子「よし!」強気に言ったが、中に入るのをあきらめるしか無かっただけだった。

ゴンゾも家から出てきた。

着の身着のまま出てきたのだろう、ステテコとTシャツ姿にツッカケを履いていた。

ゴンゾ「いくらなんでも、いざこざ起こす時間にしては早すぎやぞ。ゆっくりさせてくれや。」

(`・ω・´)「ゴンゾ殿おはようさんであります。」

ゴンゾ「おはようさんじゃないわいボケ、うるせえ言うとんじゃい。朝っぱらから、爆音あげよって」

その怒りはごもっとも

(´・ω・`)「・・・ごめんなさいであります。」

裕子「ねえあんたいい事!私はまだ眠いの!大人しく待ってなさいよ。」

裕子は、ズカズカと家に戻っていった。

というか、疑惑が晴れたとは思えないので、一刻も早くその場から離れたかった。

また居間に戻るとタオルケットを頭から、かぶって寝た。

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