これでいいかな
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平さんは、何を知っていて、僕に何をして欲しいのだろう。
そんなことを思いながら、僕は彼女の次の言葉を待った。
初「質問があります」
桂「なにかな」
たぶん、平和な事じゃないんだろうな。
初「伽耶ちゃんに告白をするつもりはないんですか」
……ほら、ね。
初「まあ…… 伽耶ちゃんの扱いに関しては、紳士的な振る舞いで好感が持てます」
初「しかし、キスくらいはいけるように伽耶ちゃんが誘惑的接触をしていたハズですが」
初「なんで抱き締め返すとか告白にいかないんですかね」
初「今日もハグしてませんでしたし」
初「もし、伽耶ちゃんの肉体に反応しない特殊性癖だったらと以前疑いましたがそうではなく、ただの奥手の様でしたが、肉感的に不足だと言うつもりだとしたら明日の朝まで講義を開きますよ……?」
桂「ストップぅ、ちょい落ち着いて」
平さんヒートアップしてないか?
珍しいな。
ピロン♪
……今度は伽耶ちゃんからだ。
伽「……ねえ、桂くん(・_・?)」
桂「あっはい」
伽「告白って、誰にする予定だったの?( o´ェ`o)」
桂「いやそれは……」
うおおおお、なんじゃこりゎあぁ(泣)。
おかしい、どうしてこうなった。
まず、分かりかけの平さんからだ。
伽耶ちゃんには、後でしっかりフォローしよう。
桂「伽耶ちゃん待った」
伽「?」
桂「これは、イタズラだよね」
伽「う、うん、そう( ゜Д゜)」
桂「だから、仕掛人は罰則受けてもしょうがないんだけど……」
伽「えっ、初穂ちゃんに何をさせる気!? まさか……( ´△`)」
伽「まさかどエロいコトを…… (´゜д゜`)」
伽「初穂ちゃんが逆らえないのを…… いいことに…… イイコトを…… ゴクリィ…… (°▽°)☆」
あ、だいぶ余裕が戻ってきたね。
仕方ない人だ。
平さんに何か求めたりはしないけどさ。
ちょっとだけ、待っててね。
桂「そうだなぁ…… 対価を何かと言うなら、いつも通りに伽耶ちゃんと一緒に遊んでもらうよ」
伽「はっ、はい私もセットなのデスね((( ;゜Д゜)))ガクブル」
桂「違うから、ちょっと待ってて」
少し落ち着いた。
なんだろね本当に。
さっきはほんの少しだけ、平さんが恐かった。
初「ごめんなさい、ちょっと最近のフラストレーションが、ね」
桂「アッハイ」
何が、言いたいのか。
何を、して欲しいのか。
切っ掛けといい、何だか追い詰められてるみたいだね。
桂「何かあったの? いきなりなドッキリだったけどさ」
初「ドッキリ、としてくれるのね。ありがとう」
初「……私、昨日、告白されて」
初「伽耶ちゃんは付き合う気がなかったらちゃんと言えば良いよって言ってくれたのだけどね」
あ、隣のクラスの二人、か。
初「二人居たのだけれど…… 名前は忘れました。背の低い人は馴れ馴れしく、背の高い方の人が乱暴で」
初「胸をジロジロ見たり無理に抱き締めて触ろうとしたので、投げ飛ばしてしまったのよね」
初「そんな欲望の有り様を見てしまって、男性に対しての不信感が高まったのだと思います」
おっと、平さん強い。
そして、それなら仕方ないかなぁと思う。
平さんに対してそういう目線がなかったか、と言えばあったから。
僕も同類だ。
桂「それは仕方ないね、男として申し訳ない」
桂「今回のコレはやっぱりイタズラ…… ドッキリなだけで」
桂「伽耶ちゃんにもそういうコトとして伝えてくれるかい?」
落とし処を考えるコトもないよね。
もう夜も遅いし。
初「分かりました、借りとして覚えて生きます」
……言い方。
初「最後に教えてください。大幡君は伽耶ちゃんと仮に恋人になって、下心を抱いたりしてないですよね?」
初「……コレだけは答えてくださいませんか?」
……うん、いつもの伽耶ちゃんを心配する友達の平さんだ。
やっと戻った感じがするね。
桂「答えなくちゃダメかな」
初「お願いします」
桂「僕の気持ちも、知っているのかな」
初「まぁ、ある程度は」
桂「それでも言わせたいの?」
初「鈍感な友人ですが、彼女の為になるコトなら何でもするつもりですから」
……今、何でもって……。
いやいや。
じゃあ、僕からもお願いをして、プラマイゼロにしてもらおう。
桂「じゃ、僕からのお願いです。伽耶ちゃんの気持ちは言わないでね。僕からのちゃんとした告白で、状況が変わるまで」
初「分かりました」
桂「『仮の恋人になったからって、心変わりしてない』」
桂「これでいいかな、平さん」
初「はい。でも、伽耶ちゃんの純情と性癖を守る為には更なる地固めが必要なので、また機会を窺って言質を録りたいと思います」
「……え?」
今、なんて?
伽耶ちゃんの、性癖がなんとか……?
初「それでは大幡君、また明日」
初「お休みなさい」
爆弾、置いてったなぁ。
あっ、伽耶ちゃん待たせてたヤバい。
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