どんな想いなはのかは分からないか
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買い物から帰り、夜。
皆とのチャットで交流を図っていた。
伽「あ、もうこんな時間( ゜Д゜)」
初「私もそろそろ寝ます」
桂「二人とも、今日はありがとう。良い買い物ができたよ」
伸「ありがとう~」
桂「お休みなさい」
伽「お休み~(^3^)/」
女性陣にお礼を言って、挨拶してると他の通知が。
……平さんからの個別?
初「大幡君は伸君の想い人を知っていますか」
いきなりな質問だけど…… 僕は、まぁ、知ってるね。
平さんは、自覚と言うか…… 分かってないのかな。
はっきりさせるべきなのかな。
桂「伸の想い人なら、僕も知ってる」
初「お願いします、伸君が自分で告白できる様に、協力してくれませんか」
……うん?
コレはひょっとして分かってない?
桂「あ、うん、良いよ手伝えるコトがあれば」
初「ごめんなさい、フリとはいえ付き合っている人に告白を手伝わせるなんて……」
平さん、自分が想われてると分かっていない…… フリじゃない感じだな。
そうすると、ホントに分かってないのか。
桂「あーあ、伽耶ちゃんとのラブラブはこれでおわっちゃうのか」
初「伸君が、ちゃんと引き継いでくれますよ」
はい、勘違い決定だ。
えぇ…… 伸のアピールガン無視だったのか。
どんだけだ!
天然記念物レベルか!
……ここまでくると意識的なんじゃないかと思う鈍感力だ。
桂「じゃあ、なにをしよう?」
初「大幡君が手出しをしないのがベストかな、って思うのですが」
桂「んー、無難かな」
初「もしかして、伸くんから相談されたりしてました?」
桂「そりゃまあ」
初「伽耶ちゃんには伝えたりしてないですよね?」
桂「話してない」
伽耶ちゃんに伸が片思いしてる勘違いかぁ、ないな……。
いや、そうか。
伽耶ちゃんに相談すればいいのか。
遅くならなかったら連絡しよう。
何か、変なやり取りしてるなあ。
いつ、本当のコトを切りだそう……。
初「大幡君、伸君と距離を取ってもらえますか?」
桂「オッケーだけど、具体的には?」
初「伽耶ちゃんとの付き合いで忙しい、とかの理由で」
初「そうしたら伽耶ちゃんのコトを想って、行動しやすくなると思うんです」
桂「伸のために伸を出し抜く様なコトをするんだね」
桂「何だか寂しいね」
初「その後は、私とお付き合いしますか?」
……何だって?
初「大幡君が、よかったらですが」
……何、だって?
初「いえ、私じゃあ、伽耶ちゃんの代わりになりませんよね」
……違和感。
普段の平さんの、伽耶ちゃんと一緒に騒いだりの明るい感じが、まったく無い。
これ、本当に平さん?
う~ん…… あ、いや、平さんがどんな想いなのかは分からないか。
桂「何でそうなったの」
初「いや、ですか」
桂「平さんが何を考えているのかが分からないよ」
初「私、そんなにみりょくないですか」
初「わたしじゃだめですか」
……何か重い雰囲気がキター(泣)。
「えっ、えっ、ナニコレ」
恋愛経験値スライム並みな男子に、難問吹っ掛けんのはどうかとおもいます。
助けて女の子!
伽耶ちゃんとの個別窓にメッセージを送る!
桂「伽耶ちゃん、へるぷ。ボスケテ」
……普段即レスなのにっ。
返事が来ない……。
慌てる僕を見越したかの様に、平さんから更なる爆弾発言が。
初「わたし、伽耶ちゃんよりスゴイコトだって出来ますよ?」
桂「お休みなさい」
初「わたしのこと嫌いですか」
初「それとも誰かを本当に好きなんですか」
初「こたえてくれませんか」
……話を無理矢理中断するのは失敗した。
伽耶ちゃんからの返事はまだか?
初「大幡君の想い人は誰ですか」
僕のライフは、もうヤバい……。
平さんのこれ、ふざけてはいないよな。
だけど、本気とは思えない……。
桂「伸の想い人なら、僕知ってる」
初「伸君の話は今、してません」
初「大幡君は一体、誰を想っているんですか」
……?
さっきまで伸の話だったのに。
何か支離滅裂だ。
コレはおかしい。
……罠、なのかな。
桂「あー、うん。そーゆーのは本人に伝えたいので」
桂「平さん、僕ちょっと個チャしてくる」
初「今ここでおしえてください」
桂「ちょっと待ってね」
『本当』か確認してくるから。
伽耶ちゃんとの個別窓に戻る。
証拠は、僕が見逃していただけだった。
桂「まだ返事ない」
桂「言わなきゃいけないのに」
二言送る。
返事はないけどよく見たら。
既読、付いてるんだよなぁ。
ピロン♪
……ちょっと待ったら通知来た。
伽「あっれえ、どおしたのお( ;∀;)」
桂「あ、ゴメン、間違えた」
伽「えっ?!(・◇・;)」
桂「何でもないよ」
伽「何かあったの?( ゜_ゝ゜)ノ」
桂「何かって?」
伽「言わなきゃってさっきのメッセに( ・д・)」
桂「個チャ間違いだよ、ごめんね」
伽「はぁあぁあえ☆( ;∀;)」
伽「告白イベントは!Σ( ̄□ ̄;)」
伽耶ちゃんチョロいな、はい、ギルティー。
桂「なして、告白?」
伽「あ、ひっ?( ;∀;)」
桂「んー、今、一緒に居るわけじゃないのか」
伽「もしかして、バレてるの?( ´゜д゜)」
桂「そりゃ…… まぁ…… 多分、二人で通話してるんでしょ」
僕がモテる訳はないからね。
普段の平さんからかけはなれていたのもそうだし…… 伽耶ちゃんが既読スルーはない。
桂「伽耶ちゃんが既読にしてなかったら分からなかったよ」
伽「ゴメンなさい」
伽「ほんっとーにゴメンね」
伽「お詫びはちゃんとするから」
桂「わかった、後でね」
つまりだ。
グループ窓の会話の後。
伽耶ちゃんと平さんが通話しながら、僕にこの『罠』を仕掛けてきた、と……。
主導は平さんだろうな。
伽耶ちゃんとのチャットを閉じて、平さんに話す。
桂「何でこんなコトを?」
桂「何となくだけど、平さん僕のコト好きではないでしょ?」
初「まず、謝らなくちゃ。ごめんなさい。伽耶ちゃんは悪くないの、私が一方的にやったことだから」
初「伽耶ちゃんには何もしないよう言ってただけ」
桂「伽耶ちゃんのために、僕の真意を聞こうとしたのかな?」
桂「何でそんなコトしたの」
初「大幡君、私の、胸見てましたよね?」
……あ、はい。
初「なるべく見ないようにしてたみたいだけどじっと見てたよね」
初「伽耶ちゃんのは完全に見てなかったのに」
初「そんなエッチな人に伽耶ちゃんを任せられないので試させてもらったんです」
……あれオカシイナ、悪いのは僕だった感。
平さんの質量は、確かに視界に入ると見ちゃうけどね。
桂「平さん僕こそゴメン、とても失礼してました」
初「私のコトは一度捨て置いてください。大幡君が割りと意識して伽耶ちゃんを見ているのは分かってますから」
平さんは、何がしたかったんだろう。
どうやら僕の気持ちは知っているらしい。
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