シロの友
「あの人について行けば餌がたくさんもらえるとか言ってどこかに行だだでござる。」
…ふーん。
餌がもらえるからついていく?なんかモヤモヤするする。
まぁ、餌がもらえるのはいいことだけどな…。
「ちなみに、お前の友達の魔物ってなに?」
「うーん。よく考えたら、あいつ魔物ではなかったかもしれないでござる。」
へ?なにその反応。
「あいつは、ドラゴンっていう種族でござったからね…。」
…。なるほど。それは、おそらく魔物ではないな。シロのスキルと称号にひっかからない時点でおかしいと思ったけど…。
そんなことより、餌につられてついていくドラゴン。
想像ができない。一体どれほどの量の餌を用意されていたのか。
「そういえば、そのドラゴン–あっ名前はハザードっていう名前でござる–が、『新しい主人は頭に勇ましい角が二本生えていて、本気を出すと、さらにその角が立派なものになられる。』とか、『あのお方は世界神からいただいた美しいマントを着ていらっしゃる。』とか言ってたのを覚えてるでござる。」
…。思い浮かぶ奴がいるんだが…。
しかも、2、3時間以内に見たような気がする…。
〈厨二病。〉
セイバーもおんなじ奴の顔が思い浮かんでいるようだな。
なるべく、あいつにはもう関わりたくないな。
俺は無言で、帰ることにした。
街の方に足を向ける。
「ちょっ、ちょっ、またでござる!」
「どうした?」
「それがしはどうすれば良いのでござるか?」
あっ。すっかり忘れてた。
でもなぁ。やっぱり、その格好だと街に連れてはいるのはきついよな…。いや…でも…もしかして…もしかすると…。
「『亜神』の能力で小さくなったりできない?」
俺は期待して聞く。
「できるでござるよ。」
あっ。やっぱり?
「じゃあ、小さくなって、街に一緒に戻ろう。」
「了解でござる。」
ドロン。
シロはまさに忍術的な感じで小さくなった。
小さくなったシロはとにかくかわいい。
犬だな。白ーい犬。
あっ。ちなみに犬派なんで、猫派の方々すみません。
…?誰に謝ってんだ?
うん。かわいい。癒されるわ〜。
俺はシロを抱きしめる。
「しゅ、主君!何をしているでござるか⁉︎」
あっ。いきなり抱きしめたから、ちょっとびっくりしてる。
ところで、この世界に犬ってペットとしているの?俺はシロを抱きしめたまま尋ねる。
〈はい。存在します。ちなみに、イヌはペットなので従魔証明証はいりません。首輪だけつけていれば大丈夫です。〉
なるほど。
じゃあ、今度こそ街に帰りますか。
あっもちろんシロは抱きしめたままで。




