クララ≒お母さん
俺は、正座をしている。
地面に座らされているのだ。
そして、俺の横でシロも伏せをしている。
目の前には…。
「ヒロさん!心配したんですよ!」「ヒロ!心配したんだぜ!」「ヒロ様、心配しました。」
クララ、グラン、ヘス。
俺は勝手に魔物の討伐に言ったことを怒られている。
一応神なのに、怒られている。
いや、怒られているのか?単に心配したってことを俺に伝えてるだけな気もする。
それより、ヘスも心配してくれたんだな。
なんか、ヘスはあんまり俺のことをなんとも思ってないのかと思ってた。(死んでも「ふーん」だけで終わるとか…。)
「ごめんなさい。なんか、みんなレベル上がってるから、俺もあげたくなって。」
俺は、謝る。
それに対して間髪入れず、クララが言う。
「何ですか!そんな子供みたいな理由で勝手に危険なことしに行ったんですか!」
グランとヘスも、なんかこっちをじーっと見てくる。
…ごめん。
でもなぁ、クララまだ子供なのに「子供みたいな理由」って言われても…説得力に欠ける。
あと、クララってこんなお母さん的キャラだっけ?
〈このパーティーにしっかりしている人がいないから、自分がしっかりしなきゃと思ったのでしょう。〉
…俺はともかく、ヘスもしっかりしてない人間判定されちゃってるのね…。
〈…。あれのどこがしっかりしてるんですか…。〉
おー。セイバー毒舌キャラを目指してんの?
結構ズバズバ言ってくるよな。
「これからは、しっかりと言ってからにしてくださいね!」
「はい…。」
クララ、強い…。シロも、力関係を理解して伏せているのか…。
「それでヒロ、そこの犬はなんなんだ?」
グランが聞いてくる。
「こいつはシロ。新しい俺たちの仲間だ。」
ヒロが
「ワン!」
と言って挨拶する。いや、犬かよ。お前喋れるんだろ…。
そんなことより…。え?何その空気…。
クララとグランがなんかこっちを見てくる。
「昨日、赤兎馬さんを仲間に加えたばかりなのに…。」「本当だぜ。このまま、仲間が増えて、俺の影が薄くなるんじゃ…。」
なるほど、そんなことを心配してたのか。
「大丈夫。俺狼系が好きなことに気づいたから。」
だって、ほら。俺たちのパーティーって半分狼じゃん?気づいたらこうなってたから…。おそらく、俺の趣味だってことが自分でも理解できる。
「はい…。」「おう…。」
なんか、まだ不安そう。まぁ、これに関してはこれ以上は何も言わないでおこう。
今現在、もっと空気になっている人がいるから…。ヘス…。なんか反応しようぜ。
俺はその後、シロについて説明した。
説明したことは以下の通り。
・シロは魔物である。
・シロは喋れる。
・シロは現在は小さくなっているだけで、本来はもっと大きい。
・出会ったいきさつ。
・シロは強い。
ステータスの詳細とかは教えてない。
もちろん亜神の話も。だって、ほら。亜神とか、厄介ごとの香りしかしないから、みんなを巻き込まないようにね…。
あっ。あと、ダーク・エリオンのこともみんなには一旦伏せておきます。もしかしたらしばらくしたら言うかもしれないけど…。これを言わない理由は、みんなを不安にさせないためかな?
〈今言ったら、「なんでそんなに危険な事を一人でしてるんですかっ!」とクララさんに怒られるのが怖いからでは?〉
…。




