ジョンソンの森
ドシュドシュッ。
グランの両手剣がゴブリンに突き刺さる。
「やったぜ。どうだ、ヒロ!」
ゴブリンが血を吹いて倒れる。どうやら絶命しているようだ。
ザシュッザシュッ。
その横でクララのエアカッターも炸裂する。
ゴブリンがまた、血を吹いて倒れる。こちらも絶命している。
「ヒロさん!倒しました!」
二人が俺の方に駆け寄ってくる。
なんか、倒されたゴブリンが可愛そうなほどに放置状態である。
「よく、頑張ったな!偉いぞ。」
俺は二人の頭を撫でてやる。
「えへへ。」「どうってことないぜ。」
本当にこの二人は戦闘のセンスがあると思う。
だって、冒険者になってこんなにすぐにゴブリンが倒せるんだから。
ちなみに、普通の冒険者はゴブリンを倒せるようになるまでに1年くらいかかるらしい。
〈二人の戦闘センスは元から良かったですが、それに加えて、『ガチャさんの加護』が、ステータス向上に貢献しています。〉
…。そうなんだ。称号ってやっぱりそんな意味があるんだな。
てか、なんでガチャ神の加護とかついてんの?
俺とパーシヴァルの時みたいに契約みたいなのしてないのに…?
〈そんなものとは格が違うからです。ちなみにこの称号がつく条件はヒロ様が守りたいと思っている生物です。〉
…。パーシヴァルとの契約とは格が違うんだ。
じゃあ、俺がパーシヴァルの臣下であることって普通に考えたらおかしくないか?
〈だから、私は密かパーシヴァルの臣下になることにに反対していました。まぁ、言いませんでしたが。〉
…。そうなのか。でも、俺的にはパーシヴァルの臣下ってのはなって良かったかなって思ってる。
だって、基本デメリットないし、メリットは大きいしな。
まぁ、無駄に国がらみの仕事ができるかもしれないけど。まぁ、そんなに強制はされないかな?
〈強制されると思います。〉
そ、そうなのか。なんてことだ。
俺は、別にそれほど大きく政治や国家間の争いなどに参加するのはまずいと思う。
だって、俺、これでも一応神だからな。
ちなみにこんなこと考えながらも、俺の手はクララとグランの頭を撫でている。なので、二人の顔は緩みっぱなしだ。
あと、今更感がすごいけど今の俺たちの状況を説明しておく。
みんな(主にグランとクララ)が、俺だけが特訓にことが、気に入らないらしく、あのお説教(?)の後に、また、魔物の討伐に向かうことになった。
そして、ギルドに行きアイリーンさんにオススメの依頼を尋ねたところ、パンドエイドという木の実の採取を勧められた。木の実の名前は置いといて、どうやらこの木の実は魔物が多い森の奥でしか取れないらしい。しかし、木の実を使って作ったポーションは素晴らしい効果を発揮するはそうなのだ。
そういう経緯で俺たちは今、ジョンソンの森という森に来ている。




