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絆のリフレイン  作者: 三日月
第2章:図書室の密室と刻まれた所有権

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第25話(最終話):絶対要塞の愛と、永遠に紡ぐ家族の未来

新築特注大邸宅での共同生活が始まってから、季節は一巡りしようとしていた。


1階の超巨大な大広間(リビング&キッチン)では、今日も今日とて賑やかな笑い声が弾けている。


「おいレンー! 今日の夕飯担当お前だろ! ハンバーグの仕込み手伝えよ!」


「分かって書いてるってのタツキ! 今レイの部屋から降りてきたところだからちょっと待て!」


特注リフトの扉が開き、顔を少し赤くしたレンが1階に降りてくる。そのすぐ後ろから、可憐なルームウェア姿のレイが静かに姿を現した。


「……桐生、ではなくレン。お前はタマネギのみじん切りで涙を流すからな。私が代わってやる」


「なっ……レイ! お前それ1階のみんなの前で言わなくていいだろ!?」


「ふふっ、レンくんとレイちゃん、今日も仲良しだねぇ」


アイランドキッチンでサラダを盛り付けていたヒナがクスクスと微笑む。その隣で、ソウマとユウヒが楽しそうにエプロンを結び直していた。


「本当だね、ヒナちゃん! レンくんとレイちゃんのペア、リフトが出来てからすごく距離が縮まった気がする!」


「う、うるさいぞユウヒ! 俺とレイはただの同棲……じゃなくて同居人だ!」


「ふむ……顔を真っ赤にして狼狽えるレンと、どこか満足げなレイの表情……。これぞ『名前呼び』へと進化を遂げた最高のエピローグ風景だな!」


ソファで本を読んでいたナギが、サングラスをずらしながらニヤリと頷く。


「さあさあ! みんなでご飯の準備するぞー! アキとさくらちゃんも降りてくる頃だ!」


「「「おー!!」」」


1階で繰り広げられる、賑やかで温かい最高の仲間たちの声。

かつては苗字で呼び合っていた10人が、今や本当の家族のように『名前』で呼び合い、肩を寄せて笑い合っている。


---


そして——2階の最奥、天海アキとさくらの「完全同棲部屋(御塞要塞部屋)」。


やわらかな夕陽が差し込むキングサイズベッドの上で、俺はさくらを後ろから包み込むように抱きしめ、あいつの柔らかな体温を全身で受け止めていた。


「ん……ふふっ……アキ……くすぐったいよぉ……っ」


俺があいつの耳たぶや首筋に何度も深く甘い口づけを落とすと、さくらは顔を真っ赤にして身悶えする。


「さくら。1階が賑やかだな」


「うん……っ。レンくんとレイちゃんもすごく仲良くなったし、ナギくんもタツキくんもソウマくんも、ヒナちゃんもユウヒちゃんも……みんなでこのお家に住めて、本当に幸せだね……っ」


さくらがくるりと腕の中で振り向き、愛おしそうに俺の頬を手で包み込んでくれた。


「アキくんが……みんなを守るために作ってくれたこの『特注のお家』のおかげだよ。ありがとう、アキくん」


「礼など要らん。俺はお前が安全で、笑顔でいてくれればそれでいい」


俺はさくらの華奢な腰をガッチリと引き寄せ、逃げ場をなくすように膝の上に抱きすくめた。


「だが……さくら。俺の過保護と独占欲は、これで終わりではないぞ?」


「え……?」


ぽかんと小首を傾げるさくらに、俺はあいつのお腹のあたりを優しく、包み込むように撫で下ろした。


「いつか……俺とお前の間に、新しい命(子どもたち)が生まれる日が来る」


「あ……っ……!」


さくらの頬が、一気にぽっと朱に染まった。


「その時、俺の過保護とセキュリティはさらに跳ね上がる。お前と、俺たちの愛しい子どもたちを世界一安全で幸せな環境で育てるため……この特注邸宅はさらなる拡張を遂げるだろう。1階のレンたちにも『肉の防壁』としてさらに働いてもらう」


「ふふっ……レンくんたちがまた『俺たちを警備システム扱いするな!』って絶叫しちゃいそうだよ……っ」


さくらはコロコロと可愛らしく笑った後、俺の首元にしっかりと細い腕を巻きつけてきた。


「でもね……アキくん。私……すごく楽しみだな。アキくんと、みんなと過ごすこれからの毎日も……いつかアキくんとの子どもを抱っこする未来も……全部、全部すごく幸せ!」


「さくら……」


「アキくんの激重な愛……私、おばあちゃんになっても、生まれ変わっても、一生ずっと受け止め続けるからね? 大好きだよ、アキくん!」


可憐で、強くて、世界で一番愛おしい俺の妻。

俺の中の所有欲(あい)と保護欲(あたたかさ)が、胸の奥でどこまでも優しく、深く満ち溢れていく。


「ああ……俺もだ、さくら。世界中の何よりも……お前を愛している」


俺たちは静かに目を閉じ、深く、濃厚で、永遠を誓う口づけを交わした。


1階から響く「おーい! アキ! さくらちゃん! ご飯できたぞー!」というレンたちの楽しそうな呼ぶ声。


「行くか、さくら」


「うんっ! 行きましょう、アキくん!」


手をしっかりと繋ぎ合い、俺たちは扉を開けて、仲間たちの待つ光の中へと歩み出す。


重すぎるほどの過保護な愛と、絶対に解けない強い絆。

天海アキとさくらの物語、そして大切な家族たちの歩む未来は——永遠に、どこまでも甘く幸せに続いていくのだった。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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