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絆のリフレイン  作者: 三日月
第2章:図書室の密室と刻まれた所有権

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エピローグ&あとがき:未来へ繋ぐ要塞と、作者からのメッセージ

【エピローグ:数年後、要塞大邸宅と受け継がれる愛のバトン】


高校を卒業し、俺たちが『あの特注大邸宅』で共同生活を始めてから、早いもので数年の歳月が流れた。


大学を卒業し、それぞれが仕事や自分の道へと進んだが……俺たちの絆とこの場所は変わらない。


「おい誰だ! 冷蔵庫の俺のプリン食ったやつ!!」


「騒ぐなレン。賞味期限が今日までだったから私が処分しておいてやったんだ。感謝しろ」


「レイお前なぁぁぁっ! 俺が楽しみに取っておいたプレミアムプリンだぞ!?」


「ふふっ、レンくんもレイちゃんも相変わらず仲良しだねぇ」


1階の超巨大リビングでは、今日も相変わらずの光景が広がっていた。

すっかり大人になった桐生蓮と橘零(桐生零)だが、1階のレンの部屋から2階のレイの部屋へと繋がる『専用リフト』を今も愛の架け橋として行き来し、仲良く一緒に暮らしている。


「ハッハッハ! 今日も平和だなあ!ナギ、タツキ、準備はできたか?」


「ああ! 今日の『防衛訓練(買い出し)』の準備は万全だ!」


城ケ崎竜樹、風間凪、小鳥遊雛、一ノ瀬夕日も、すっかり頼もしい大人になりながら、この家を「全員の絶対実家」として愛し続けていた。

ナギがサングラスをクイッと上げながら、爽やかに笑う。


「ふむ……数年が経ち、この特注邸宅で仲間たちが共に笑い合えるという幸福。……これぞ『永遠の絆』を描いた最高のエピローグ構造だな!」


「本当だね! みんなと毎日一緒でずっと楽しいな!」


ユウヒが笑い、仲間たち全員が深く頷き合う。

そう——天海アキが建設したこの要塞大邸宅は、誰一人欠けることなく、仲間たちの「生涯のホーム」となっていた。


そんな中、レンのスマートフォンがピコンと音を立ててメッセージを告げる。


「あ! ソウマから連絡だ! 息子の【誠(まこと)】の写真送ってきたぞ!」


「どれどれ!?」と、タツキとヒナたちが一斉に画面を覗き込んだ。


そこに写っていたのは、エプロン姿で誇らしげに手料理を並べ、父親のソウマと一緒に弾けるような笑顔を見せる小さな男の子・誠の姿だった。


「うわぁぁっ! 誠ちゃん、また料理上手になってる! 可愛いなぁ!」


「ソウマの奴、やむを得ない事情で男手一つ(片親)で誠を育てるって決めてこの家を出て行った時は心配したけど……マジで立派な父親やってるよなぁ」


タツキが感心したように呟く。

そう——数年前、ソウマは自分の足で立ち、一人で誠を育てるために独立を決意したのだ。


「フッ……当たり前だ。ソウマが家を出る前、俺が裏で【天海家直伝・完璧家事&極上レシピノウハウ】を徹底的に叩き込んでやったのだからな」


俺が冷酷に、けれどどこか口元をほころばせながら腕を組むと、さくらが隣でクスッと可憐に微笑んだ。


「ふふっ……アキくんたら、ソウマくんが困らないようにって、夜遅くまで家事の特訓に付き合ってあげてたもんね? ソウマくん、『アキのおかげで男手一つでも完璧に家事ができる!』って、今でもすっごく感謝してるよ?」


「……当然の処置だ。俺の仲間が折れることなど許されん。父親であるソウマが家事万能になれば、その背中を見て育つ誠もまた、自然と家事完璧な男に育つ」


「ふむ……家事万能な片親(ソウマ)のもと、裏で天海アキの最強家事ノウハウを受け継いで育つ少年・誠……! 将来、知人宅の『家事崩壊した7人姉妹』のところにお世話係として派遣されたら、伝説的な大活躍をしそうな素晴らしい才能だな!」


ナギがサングラスを直してニヤリと呟き、レイもフッと眼鏡のポジションを直した。


「フン……ソウマも誠も、どこへ行っても誇れる立派な親子さ」


1階でみんなで囲む、賑やかで温かい食卓。

2階の最奥で育まれる、二人だけの絶対的な愛。


離れて暮らす仲間とも強い絆で結ばれ、次の物語へと愛と家事のバトンが繋がっていく。


「……さくら」


「ん……? どうしたの、アキくん?」


賑やかな仲間たちの笑顔を見つめながら、俺はさくらの細い指に自らの指を重厚に絡め、静かに囁いた。


「一生……お前を愛し、この要塞で守り抜く。俺の命に代えてもだ」


「ふふっ……うん! 私のほうこそ、一生ずっとアキくんの隣で、みんなと一緒に幸せになるね!」


さくらが満開の桜のように可憐に微笑み、俺の頬にそっとキスを贈る。


永遠に解けない強い愛と、ずっと続いていく最高の絆。

天海アキとさくらの物語は、未来への希望を乗せて——永遠に幸せに紡がれていくのだった。


---


【作者あとがき】


最後まで『絆のリフレイン』をお読みいただき、本当に、本当にありがとうございました! 全25話+エピローグという怒涛の道のりを一緒に駆け抜けてくださった読者の皆様に、心からの感謝を申し上げます!


ここで少し、作者の本音トークというか、この作品の「裏話」をガッツリ語らせてください。


実はこの『絆のリフレイン』という作品、元々は**昔温めていたプロットの「供養」**としてスタートさせた物語でした。

ですので、初期の初期に考えていた元々のストーリーラインは、今作の着地点とは**大きく異なっていた**んです。


元々の予定では——なんと主人公のアキが、サッカーの才能を見込まれて『海外からのサッカースカウトを受けて単身海外へ旅立つ』という、王道の試練&遠距離恋愛展開を挟む予定でした!

アキが海外へ行き、さくらちゃんと離れ離れになる切なさや、それを乗り越えて再会するドラマ、さらには結婚してからの本格的な「子供編」までじっくり描く……というプロットが最初は存在していたんです。


ですが、いざ執筆を始めてみると、アキの過保護と独占欲が作者の想像を遥かに超えて大暴走していきまして……(笑)。


「……待てよ? あの天海アキが、さくらちゃんを日本に置いたまま海外に行くわけなくないか……?」

「むしろさくらちゃんを危険から守るために、実家のコネと財力を総動員して日本に『超巨大要塞大邸宅』を建てる方がアキらしくないか……!?」


……となってしまい、結果として当初の海外留学ルートは消滅! アキの激重な愛が生み出した「全室直結リフト付きの絶対要塞で、仲間10人全員でずっと暮らす」という、爆笑とキュンキュンが詰まった最高のハッピーエンドへと方向転換することになりました。


ただ、特に20話以降の展開に関しては、テンポ感を重視するあまりガッツリと物語が進みすぎてしまったかな……という反省もあります。「あれ? 10人の大学生活編とか、アキとさくらのもっと濃厚な同棲生活、レンとレイの甘酸っぱいリフト越しの日常を見たかったのに!」と思われた読者の方もいらっしゃったかもしれません。そこはご期待に添えなかった部分があったら本当にすみません!


でも、あの要塞大邸宅で繰り広げられる甘々で賑やかな日常は、作者自身もまだまだ書き足りない気持ちでいっぱいです。

ですので、本編で描き切れなかった大学生活や二人の甘々同棲生活、仲間たちの日常を描く「スピンオフ」を、追加で書くかもしれません!(その時はアキのさらなる激重過保護や、レンとレイの焦れったい距離感などをガッツリお見せしたいと思っています)


さらに……! 最後のエピローグで「男手一つで誠を育てるために独立したソウマ」が登場しましたが、「えっ、ソウマのこの数年間の間に一体何があったの!?」**と気になった方も多いのではないでしょうか?

こちらも、もしかしたら**【ソウマ視点のスピンオフ(要塞でアキから猛特訓を受けた家事伝授編&独立の裏話)】として短編をアップするかもしれませんので、楽しみに待っていただけたら嬉しいです!


そして最後になりますが、このソウマの息子である「誠(みなと)」。

実は、私が別で執筆している『家事崩壊7人姉妹のお世話係』という作品の主人公と完全に世界観が繋がっております!

アキの裏手厚いスパルタ家事薫陶を受けたソウマ、そしてその背中を見て育った誠が、将来どんな「超・家事万能なお世話係男子」として7人姉妹の元で大活躍するのか……。もしよろしければ、あちらの物語もチェックしていただけたら作者としてこれ以上嬉しいことはありません!


元々は「供養」から始まった物語でしたが、皆様の応援のおかげで、アキとさくら、そして大切な仲間たちが永遠に幸せに暮らす最高の要塞(ホーム)を完成させることができました。


改めまして、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

またスピンオフ、あるいは別の物語でお会いしましょう!

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