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第六章 風の妖術
その夜。
村に嵐が来た。
黒雲。
雷鳴。
突風。
普通の風ではない。
妖術だった。
風は刃となり、
家々を切り裂く。
村人たちは逃げ惑う。
「妖怪か!」
悟空が空へ飛ぶ。
そこには巨大な風の魔物がいた。
身体のない怪物。
暴風そのもの。
「我は怨念により生まれし風。」
低い声が響く。
風が村を薙ぎ払う。
八戒が吹き飛ばされる。
沙悟浄も踏ん張れない。
「くそっ!」
悟空が殴る。
だが風は実体を持たない。
攻撃が通じない。
村ではさらに異変。
川の水が逆流していた。




