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第二章 蛍の村
夕暮れ。
山道を抜けると、
小さな村が見えた。
村の周囲を川が流れ、
無数の光が漂っている。
「おお!」
八戒が目を丸くする。
「蛍だ!」
夜空には星。
川辺には蛍。
まるで光の川だった。
三蔵法師も微笑む。
「美しい村ですね。」
その時。
悲鳴が聞こえた。
「助けてくれ!」
悟空は耳をぴくりと動かした。
「妖気だ。」
筋斗雲で飛び上がる。
村外れでは数人の男が狼に襲われていた。
狼の目は赤い。
普通ではない。
妖気を帯びている。
悟空は如意棒を振り下ろした。
轟音。
一撃で狼が吹き飛ぶ。
八戒も熊手を振るい、
沙悟浄も宝杖で敵を叩き潰した。
狼たちは逃げていく。
村人たちは地面に額をこすりつけた。
「ありがとうございます!」
「命の恩人です!」
村長が頭を下げる。
「ぜひ今夜は村に泊まってください。」
三蔵はうなずいた。
こうして一行は蛍の村へ招かれる。




