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振り返ると俺は急いで朋也達の所へ足を運んだ。
朋也は痛みに必死に堪えていた。だが俺の顔を見た途端、誇らしそうな顔を浮かべ涙を流した。
「大地……うぅ。ありがとう……。最高にカッコ良かったぜ……。いッ!」
朋也は痛みに顔を歪めながらゆっくりとそう口にした。
「朋也ッ!」
俺は膝を折り身を屈めて、朋也の傷を負った足を見つめた。
足がねじれ曲がり変な方向を向いている。
そして地面には血が滴り落ちていた。
朋也の足元、そして周囲には多くの瓦礫やアスファルトの砕けた破片が散乱している……。
遠藤を見ると彼女は俺をまじまじと見つめていた。
「なに?」
遠藤に問いかけても彼女は俺を見つめているだけで返答することはしてこなかった。
「朋也。ここだと場所が悪いからあそこに移動しよう」
朋也はゆっくり首を縦に振った。
俺は朋也の肩に首を通し、ゆっくりと立ち上がる。
「わりぃな大地……」
苦悶の表情を浮かべた朋也が呟いた。すると遠藤が地面から立ち上がり朋也のもう片方の肩を担いだ。
「2人ともありがとう……」
朋也のか細い声が聞こえた時だった。後ろの方でいくつかの車のエンジン音が聞こえた。
3人の足が止まった。
救助してくれる車両であって欲しい……。
エンジン音を聞いた俺はそう思った。
俺が逡巡しているとそわそわしている遠藤に朋也が口を開いた。
「わりぃ、遠藤。俺は大丈夫だから見てきてくれないか?」
遠藤は朋也に頷き返すと朋也の肩から頭を外して踵を返した。
「勝手言ったかな……。ごめん大地」
「いや、俺もどうしよかって迷ってたから朋也がああ言ってくれて助かったよ。……とりあえずあそこのベンチまで行こうか」
俺は朋也をコンビニの駐車場の脇にポツンと置かれたベンチまでゆっくりと導いた。
ベンチに朋也の身体を預け、顔を道路に向けるとさっき聞こえた車両の音が近づいてくる。
しばらくすると4台の軍用車両がコンビニの駐車場に入ってきた。
日本のものでない国旗の模様。
どうやらこの車両は米軍の車両のようだった。
車両が停車すると車両の中から遠藤が降りてこちらに走ってくる。
「呼んで……。来たよ……」
立ち止まった遠藤は息を切らせながら俺達の顔を見た。
「ありがとう……」
朋也がそう口にすると遠藤は少しはにかんだような表情を浮かべた。
「あ、ありがと……」
続けて俺が礼を口にすると何も口にせずにコクンッと頷いた。
停められた軍用車両から金髪をした長身の女性が降りたのがわかった。
長い足にロングヘアーの金髪。軍服を着ていてもスタイルが良いことは目に見えてわかった。
彼女がこちらに視線を向けた──。
左の額から頬の辺りまでを覆った大きめ眼帯をした外人の女性。
彼女と目が合った瞬間、背筋が一瞬にして凍りついた。
恐怖心が身体を支配するほどの眼光……。
その鋭い眼をした女性がこちら向けて歩き出した。




