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動物園

「500年前の人間は毎日『仕事』というものをやっていたらしいぜ」

「なにそれ?」

「よくわからないけど、嫌なことだったらしいよ?」

「なにそれ? 嫌なことを毎日やるってどういうこと?」

「俺だって知らねーよ」

「ていうか、誰からそんなこと聞いたの?」

「うん……? 誰からだっけ?」


広大な広場に寝転がり、駄弁る二人。

周りには間隔を開けながら、多くのカップル達が同じようにくつろいでいる。


「暇だなー」

「暇ねー」

「そうだ、飯にしようぜ」


二人は空に向かって口を開く。

どこからともなく丸い七色の食べ物が口に入れられた。

口の中でそれは、思い通りの味に変わる


「美味かった」

「うん、美味しかったわ」


顔を見合わせて微笑み合う2人。


「幸せね、サトシ」

「俺もだよ、ミサキ」


抱き合う二人は微睡み始める。





***





「お母さん、地球人がエサを食べてくれたー!」

「よかったわね。はるばる見に来た甲斐があったわ」






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